過去の真相【蓮@雫3318】 ページ40
「全部、教えて下さい。貴方は、全てを知ってるでしょう?」
そう言った灰色のあんちゃんの瞳には、困惑、怒り、殺意、絶望、疑問…負の感情が混ざり、宿っていた。
その瞳永遠にする決意をした人間を、一人…知っている。
「…まずは…灰色のあんちゃんの話をしよか。」
ーーーーーーーー…
あんちゃんの御爺さんは、厳しくも愛に溢れた人間やった。
……透明の髪に出会うまでは。
透明の髪は、人を惑わす力を持っている。
それは、筆によるものだ。
……ワイも、その惑わしの被害者やった。
極彩家はそこから崩壊した。
ワイは洗脳されながら、あんちゃんのお母さんとお父さんを結婚させる役目を果たした。
筆を使いに使って、極彩家の歴史を塗り替えたんや。
愛する人を選ぶ権利なんて無い、冷酷無慈悲な極彩家に。
けれど、ワイの役目は終わらなかった。
お嬢ちゃんを拐って、お嬢ちゃんのおとん、おかんの頭の造りを変えた。
愛情なんて無い、ただの機械に。
結果は、知っての通り。
けれどもワイは止まらず、世界の形を変えてしもうた。
赤を信じた優しさの村を、変えたんや。
ーーーーーーーー…
「勿論、筆を酷使したお陰でワイは植物人間と同じ状態になった時がある。…けれど、透明の髪は平然と今も生きている。」
「…あんたらにやった事は、申し訳ないと思っとる。実際…透明の髪のせいでワイの両親は殺された。」
「ワイは、この世を滅茶苦茶にした透明の髪を永遠に許さへん。」
「地獄の果てまで追い掛けて、死より辛い目に逢わせたる。」
ギュッ…と服を握りしめた。
『貴方達の命に、なんで私が慈悲を掛けなきゃいけないの?』
そう言って、銃を乱射し、血を浴びて…筆で全てを隠蔽した。
あの細腕で、ぼろ雑巾の様な服を着て、月明かりに照らされていた。
あの夜を、忘れたことは無い。
「…出ていくか?こんな…人を殺す様な事をした師匠なんてっ…」
涙で視界が歪んだ。
透明の髪。透明の髪。
絶対に、許さへん。
ーーーーーーーー
話と違って作者は優しさが胸に染みてる。
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?胡桃_美咲翔?(プロフ) - 作りました!!パスワードは同じです!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» ふあいとー! (2020年3月23日 16時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
?胡桃_美咲翔?(プロフ) - ちょ、おけおけ、作るからまっててw (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» さぁてくるっちゃん…続編のお時間だぁ! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 天秋さん» そゆことかな。 (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
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