【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】

お兄ちゃん【みさと】 ページ18

暇だなあと、窓を眺めていた。


雨月さんは本家？に呼び出されたらしくて、
行ってしまったし、師匠も何処かに行っちゃった。

雨月さんは行くのが辛そうだったから、
助けたいけど、私の力でそれが出来るか。

それに師匠にムリをするなと言われている。
今度ムリしたら絵の具制御の何かを持たされる気がする。

う〜ん。それは困る

「やあ、イロハ」
そういって私の影から出てきたのは、
血塗れのアキさんを抱えたクロエお兄ちゃんだった…

「イロハ、手当てしてあげて」
そう言って微笑んだ。
これは、クロエお兄ちゃんがやった傷じゃない。
多分、誰かが意図的にやったのを、クロエお兄ちゃんが助けたんだ。

気を失っているアキさんの手当てを終わらせると、クロエお兄ちゃんが異変に気づいたらしい。

「いつもの少年は？」
「雨月くんなら、本家がどうのって行っちゃった」

「心配なの？」
「うん…。。」

そう言うと、クロエお兄ちゃんは楽しそうに微笑んだ。

「いいよ。僕がつれていってあげる。イロハが望む所に」

そう言ってクロエお兄ちゃんは、
私を影に連れ込んだ。


─────────
──────

「いいよ。僕がつれていってあげる。イロハが望む所に」

そう言って僕は、
イロハを自分の影に連れ込んだ。

と言っても、極彩家の本家を破壊したの僕なんだけどね((

てへぺろ☆

ナミノにバレてないといいけど。。

アキはナミノの家で眠らせているし、
疲れてる様子だから暫くは目覚めないだろう。

雨月少年の影から様子を伺う。
ピンチな時に出てくればいいかな。

「あのね、クロエお兄ちゃん。私、力使いすぎたら師匠に怒られちゃうかも」
そう言うイロハににこりと微笑んだ。

「大丈夫。僕が全部やってあげるさ。」
柳色の髪が闇の中で舞った──。。

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