向かい行き着く昔の扉【蓮@雫3318】 ページ17
灰色のあんちゃん当てに電話が来た。
あんちゃんに電話を渡した後、一室に向かう。
「あんちゃん、ほれ。持っていき」
一室を出た後、灰色のあんちゃんにあるものを投げ渡す。
「…これって…」
「綺麗やろ?」
灰色のあんちゃんに投げた物は硝子細工の透き通る様な青の蝶。
勿論、ワイが描いた物やけどね。
「これが、ナミノさんの魂の色なんですか…?!」
あんちゃんが戸惑いながら聞いてくるのに、目配せをする。
「ん〜間違ってはあらへんよ。けど、本来なのか聞かれたら困りますなぁ。」
笑いながらそう答えたら「すみません…」と控えめな声が聞こえた。
「ん〜ん。ええで。何かあったらそれに触れたらええよ。おもろい事起こるから」
「は、はぁ…」
そう言って、灰色のあんちゃんも出ていった。
「お嬢ちゃん、ワイもちょいと野暮用あるからなぁ。自由にしときや。」
そう言って、ワイも正装をして出ていった。
ーーーーーーーー…
「何の用や。こちとら足は洗った申した筈なんやけど」
大きな扉の前で話す。すると、重々しい声が聞こえた。
「忘れたとは言わせません。×××…いや今はナミノとお呼びした方が?」
「元々はワイが大元やったのに、落ちぶれたもんやなぁ」
「依頼は、頼みましたよ」
ダン、と扉を足で蹴る。
「ええ加減にせえ。ワイはもうしない。」
「…いつか、貴方はまた自ら始めますよ。」
「その時は永遠にこんよ。せいぜいワイの天寿を見守るええんちゃいますか?」
「…貴方は、」
「黙ってくれへんか。ワイはもう二度とせんよ。ワイの前に面を出すな。ええな?」
そう言って、身を翻した。
…昔はあんなに愛しかった入り口は、今は憎いただの扉にしか見えなかった。
「お前らが透明の髪にした事、思い出してみいや。」
…ああ、気分が悪い。
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?胡桃_美咲翔?(プロフ) - 作りました!!パスワードは同じです!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» ふあいとー! (2020年3月23日 16時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
?胡桃_美咲翔?(プロフ) - ちょ、おけおけ、作るからまっててw (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» さぁてくるっちゃん…続編のお時間だぁ! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 天秋さん» そゆことかな。 (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
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