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幸せと、嵐の予感【かふぇ】 ページ16

「大切にするね!!」

きらきらしたイロハさんの笑顔を見て、こちらも嬉しくなる

思った通り、パステルカラーのチョーカーは、彼女によく似合っていた

(また、こうして祝えたらいいな)

失うことばかり考える僕は、もう来年のことを考えはじめたりしていた


ナミノさんが席を離れたとき、イロハさんがそっと訊いてきた。

「やっぱり、指輪の色、変えてこようか?」

先ほどのことを気にしているらしい。

不安げな顔で見上げてくる

「別にいいよ。せっかく貰ったんだし」

そこで、ふと思いつく

「あ、でも、イロハさんは?嫌じゃない?自分の色を身につけられて・・・」

知らなかったとはいえ、そういう意味のある代物を、意中じゃない人に渡してしまった

嫌がるんじゃないだろうか?

とくに、イロハさんは女の子だし

「え、ううん!いやじゃないよ!」

ぶんぶんと首を振った

「そっか。じゃ、大切にするね」

真っ白い指輪に、そっと触れる

星形が彫られたそれは、パワーが込められているように思えた





それから一週間

なんでもない日常が続いた

ひとつだけ気になったのは、クロエさんが姿を消したこと

(どうしたんだろな・・・、また、外国に行ったのかな)

でも、何も言わずに出て行くとは思えない


そのとき、電話が鳴った。

「はいは〜い」

ナミノさんが向かう

と、僕を手招きした。

「あんちゃんに、やって」

僕に電話らしい。

誰だ?

「はい、もしもし。雨月です」

「雨月、すぐ戻ってこい」

「え?・・・父さん?」

電話の相手は、父さんだった

久しぶりの声に、冷や汗が出る

「極彩家が大変なんだ。今すぐ!!」

「あの、僕は、戸籍を外れたんだよね・・・?」

「あ゛!!??」

怒鳴り声に、びくりと震える

そうとう機嫌が悪いらしい

どうしたんだ僕。うまくやるんだ。うまく

「ごめんなさい。えっと、すぐ家に帰ります」

が、次の父さんの言葉に、僕は茫然とした。

「家じゃない。祖父の家のほうに来い

・・・本家のほうが、破壊された」

「へ?」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

極彩家・・・本家が、一番でかく、現役の神絵師が中心に住んでいます

その他、祖父の家など、引退したひとは別に家を持っていたりもします。別荘もいくつか持っています

向かい行き着く昔の扉【蓮@雫3318】→←死神が嗤ってる【みさと】



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?胡桃_美咲翔?(プロフ) - 作りました!!パスワードは同じです!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» ふあいとー! (2020年3月23日 16時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
?胡桃_美咲翔?(プロフ) - ちょ、おけおけ、作るからまっててw (2020年3月23日 16時) (レス) id: 18eae7edc1 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - ?胡桃_美咲翔?さん» さぁてくるっちゃん…続編のお時間だぁ! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 天秋さん» そゆことかな。 (2020年3月23日 16時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡桃美咲翔 x他3人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年3月21日 10時

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