【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】

死神が嗤ってる【みさと】 ページ15

蹲りながら涙を流すアキの側に、
いつの間にかクロエはニコニコと微笑みながら囁いた。

まるで、死神の囁きのように。
「ねえ、アキ、助けてほしい？」

溜めていた色もあるし、
それに、極彩家は派手な色が多いが、

どんなに派手な色でも、僕の魂の色、黒には到底叶わない。

「く、クロエ…！？」
「大丈夫、僕はイロハのペンダントと繋がってるから、このままイロハの所まで行けるよ。」

そう言って、微笑んだ。

「助けて、欲しい」
そう言ったアキの身体は傷だらけで、
絵に対して怯えているようだった。

どうして、僕が表れたのか。
それは、アキに僕の描いた黒百合を忍ばせていたからだ。

アキは強いから、本当にアキがピンチな時に知らせが来るようにしておいたから、
来てみれば…

極彩家、調子に乗りすぎたな。
絵を描く人によって絵は変わる。
醜い心は絵にも表れる。
自分達で自分達の絵をゴミにしてることに気付かないとは、とんだ間抜けだな。

僕はアキを抱き上げて、どうしてやろうかと悩む。

とりあえず家くらい破壊してもいいよね。
と、思い、大量の闇で家を全て粉々にした。

ころさなかっただけ、優しくなったと思うんだよね。僕、

アキを抱えて、
イロハの元へ瞬間移動した───。。

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