現実 ページ10
目が醒める。此処はあの綺麗な川の水の中。水……私は恐怖を覚え、川から出ようとした。
……出られない。
私の身体は酷く冷え切っていて出られない。まずい。此の儘じゃ死んでしまうじゃあないか。
息が苦しいと肺が悲鳴をあげているが、私自身は苦しくない。水に恐怖は今も持っているが、何処か安心感があった。
其れにしても怖かった。先程の夢は。人生の中で一番怖かった。もしかしたら、此れは……罰……なのかな? 今迄人を殺め、傷つけてきた。
冷酷な最年少幹部。今迄に何人も殺してきた。其れは10や100程度ではない。其の何倍も殺した。そんな殺人鬼が唯気持ちよく、幸せに死ねる訳ないじゃあないか。
まずいな……意識が……もう。多分、此れから死ぬんだろう。そして、私は幸せに逝けないんだろう。屹度、あの夢は……
暗示なのだろう。私の此れからの苦しみの。
グットバイ、人間失格。
ーーーーー
暗い闇の中。
「太宰さーん!」
水で溶けたような化け物はニタニタと笑った。
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ひぃ(プロフ) - こんなにも興奮する話は初めてでした。好きだから否、愛があるからこそこういうのは見ていて実に楽しい。充実していました。また作品待ってます (2019年2月10日 2時) (レス) id: 52967fc4c9 (このIDを非表示/違反報告)
野良神 - だざぁさーーーん!!何でえぇぇぇぇ!! (2018年10月23日 22時) (レス) id: d6c3f54fc0 (このIDを非表示/違反報告)
☆桜羅☆(プロフ) - 小説の内容がリアルすぎてガチ泣きしました!太宰さんには死んで欲しくないですね… (2017年10月19日 0時) (レス) id: 662ba94882 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ - 2日遅れちゃいました… 太宰さんごめん! (2017年6月21日 17時) (レス) id: 605afb0516 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 太宰さんお誕生日おめでとうございます!大好きですよ!この作品も面白いです(≧〜≦)) (2017年6月19日 20時) (レス) id: ebae9e8664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆんゆん | 作者ホームページ:http://touch.pixiv.net/member.php?id=17622667
作成日時:2017年6月19日 0時