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「…マツクとゲンタって、どんな関係だったの？」
そう言われて、あの施設暮らしだった頃を思い出した。
「…俺ら、施設っ子でさ……海斗は、昔っからちっちゃくて、弱虫で………でも、すっごく優しかったんだ、」
俺と海斗の出会いは、海斗が7歳、俺が5歳の時だった。
1歳から施設暮しだった俺は、海斗が入って来た時の事を鮮明に思い出す事が出来る。
周りの子よりもすこしだけ小さかった海斗はよく意地悪をされていて。
半泣きになりながら、奪われてしまったオモチャを取り返そうとしている海斗を助けたくって。
今となっては無茶だったって分かってるけど、自分より何歳も年上だったお兄ちゃん達に突っ込んで行ったんだ。
勿論、俺もちっちゃかったから、勝てる訳は無くて。
やられっぱなしで、2人で泣いたんだっけ。
「…海斗はさ、俺には無いもん沢山持っててさぁ、すっごく羨ましかった、」
「…ふふっ、なんだよぉ、二人とも同じこと言ってる、」
「…へ？」
「少し前にね？マツクに同じ質問したんだ。」
“そしたら、ゲンタと同じ答えが返ってきた”
運命だね、なんてノエルに笑われて、なんだか恥ずかしくなって目を逸らした。
「…ぁ、おーい！！！」
急に大きな声を出したノエルが手を振った方向を見れば、こちらを不思議そうに見つめる四つの瞳と目が合った。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (
レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗彩 | 作成日時：2022年1月21日 0時
