検索窓
今日:22 hit、昨日:31 hit、合計:29,436 hit

. ページ10

.






「ぁ、…ぇ、ウツシオミ?」








一人には怪訝そうな顔で見られて、もう一人は、人見知りなのか目も合わせて貰えない。









「ちょっとぉ、カイトもチャカもそんな顔しないで?この人は、マツクのお客さん、ゲンタって言うんだ、」






「…へぇ、マツクラの、」





そう言うと、じろじろと俺を見てくる彼から、一歩下がれば、“カイトがごめんね”とノエルに謝られる。










「…へ、この人もカイト、?」








「ふふっ、そうそう、カイト、チャカって呼び分けしてるけど、本当は2人ともカイトって名前なんだよねぇ、Wカイト…なんちゃって、」







「…それ、…俺ら、生きてた時にもずっと言われてたし、つまんない、」







チャカ、と呼ばれてた人が、不機嫌そうにそう言った。









この二人はココに来る前も一緒だったんだな、だなんて俺と海斗が離れ離れになってしまった状況を思い出して、少しだけ羨ましくも思ってしまう。









「…あぁ、ごめん、カイトさぁ、寝起きなんだよねぇ、…だから機嫌悪くって、…ごめんね?」







カイトさんが俺に謝ってくるから、俺も首を振った。







「…って事で、俺ら、マツク探してんだよね、二人とも知らない?」







「…たぶん、ノートエトランジュのところじゃない?」








“マツクラの最近のお気に入りだから”とチャカさんがそう教えてくれて。










海斗が気に入る【ノートエトランジュ】ってどんな所なんだろう。







海斗が気に入るんだから、きっと良いところに決まってる。







「おっけい、行ってみるね、ありがとう」










じゃあねぇ、なんて二人に手を振られて、俺らは、【ノートエトランジュ】に向かった。

Happy étranger→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。