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「あのね?元太はもう、あっちの世界に、現世に、帰らないといけないんだ、」






「……ぇ、なんで、やだよ、」







もう、海斗のいないセカイに戻らなきゃいけないなんて。




詰まらなくて、怖い、あのセカイに。








「……元太、見える?」







ノエルがそう言って、コネクトエトランジュの床を指さした。






「……!…ぉれ、?」






そうだよ。と、ノエル。






コネクトエトランジュの床から見えたのは、病室で寝ている俺。







「……元太は、ムコウで、半年間の昏睡状態に陥ってる。……このままここに居続けたら、ムコウに戻れなくなるかもしれない、」







「…半年間、?……だって、まだココに来て一日も経ってな、」






「……ソラノムコウの時間経過と現世の時間経過が違うんだ、」







「……げんた、ごめん、」







“俺がココに呼ばなかったら、こんな思いしなかったのに”






なんて言いながらポロポロと涙を流す海斗。







「……それは、ちがう、」








だって。






「…海斗に逢えて、良かった、」







そう言えば、海斗もポロポロ泣きながら、笑って、頷いてくれて。







「……おれも、……良かった、!」






「……そうだ、…………シメに、会わなきゃ、」








会って伝えなくちゃ。



あっちの世界に戻ってしまう前に。

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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時

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