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「……カイト、」





ポロポロと涙を零しながら、おばあちゃんの手を握った海斗。





「……おばぁちゃん、…ぉばあちゃんが俺をココまで育ててくれたお陰で、大切な人と、……元太と出逢えたんだ、」






その言葉に、嘘偽りなんか無くて。






ありがとう、ありがとう。


と何度も何度もそう言いながら涙を零す海斗につられて俺も涙が零れた。





「……カイト。…こちらこそ、ありがとう、」






二人で抱きしめあって涙を流していた海斗のおばあちゃんが俺の方を向いた。







「…元太くん。カイトと仲良くしてくれて、ありがとうね?」






「……へ、ぃや、俺の方こそ、」







ニコニコと嬉しそうに笑った海斗のおばあちゃんは、少しだけ海斗と似ていた。






「本当は2人まとめて抱き締めてあげたいんだけど、ウツシオミだからねぇ、こっちに来た時に、抱きしめさせて?」







「…………はい、ありがとうございます、」







「…元太、マツクラ、!!ココに居たんだね、!!」






ノエルがハァハァ、と息を切らしながら、こちらへやってきて。







「……その様子だと、やっと、逢えたみたいだね、」







「うん、……ノエル、心配掛けてごめんね?」







海斗の頭を嬉しそうに撫で回したノエル。







「良かったよ、マツクラ、ずっと悩んでたもんね、」






海斗は、ノエルに頭を撫でられているのに、なんだか寂しそうで。








「……もしかして、もう、そろそろ?」







「…ぅん、そうなんだよね、」







「……なになに、なんの事?」






そう言えば悲しそうに目を伏せる海斗と、眉を八の字にさせたノエル。







「…ねぇ、元太。……元太に言わなきゃいけないコトがあるんだ、」








重たい沈黙を破って、ノエルがそう言った。

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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時

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