Happy étranger ページ11
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「…わわっ、…すげぇ、」
「ふふ、でしょ?スノーエトランジュを超えたココは、ハッピーエトランジュって言うんだ、」
ハッピー、と言う言葉が似合うくらい、明るい世界。さっきまでふかふかの真っ白だった床は、三葉に覆われていて。
「…海斗ともよく四葉探してたなぁ、」
「ふふ、これ、実は全部四葉なんだ、」
「…へ、!?」
そんな夢みたいな事あるのか、
膝を着いてそれを見てみれば、確かに全ての葉っぱに四つの葉が付いていた。
「…たしかに、全部四葉のクローバーだ、」
スノー、ハッピー、全てのエトランジュの名前には意味があったんだ、と今更ながら気がついた。
「…ってことは、」
海斗のお気に入りのノートエトランジュ。ノート、ってどんな意味なんだろう。
「ん?なんか言った?」
「…んーん、何でもない、」
ノエルに聞いてみようかと思ったけど、やっぱり今聞いてしまうのは、何だか野暮な気がしてきて。
「えぇ、なんだよぉ、…無理しないで何でも言ってね?」
「うん、ありがとう、」
「…この次が、ノートエトランジュだよ、」
やっと、やっと逢えるんだ。
ずっと、ずっと逢いたかった海斗に。
早る胸を抑えながら、四葉の絨毯をゆっくりと踏みしめた。
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うらの(プロフ) - 初めまして。作品があまりに素敵で感動しました。随所に心がまっすぐなmtさん心がきれいなmcさんの気持ちが見れてとても心が暖かくなりました。素敵な作品をありがとうございました。 (9月22日 23時) (レス) @page50 id: 188a7a4fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年1月21日 0時