Haryy Potter -忘却の少女の物語-

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「Obliviate」

静寂が支配する夜
そんな中で彼女の声は良く響いた。

彼女の杖は白く綺麗な記憶を
ゆっくりと引き出していく。

「…」

そして彼女は静かに空を見上げると
杖で引き出した白い記憶を
静かな夜の世界へと放り、消し去った。

「…私、人ってね
記憶で出来ていると思うんです。

だから、
私はこうも思うんです
記憶を失った人
それは最早、人でないのではないかと」

空を見上げながら
彼女は自分に言い聞かせるように呟いた

「………でも
もしかしたら、私も、貴方のおかげで…」

彼女がポツリと呟いた声は
僕の耳には届かなかった。

「…」

暫くのあいだ
僕が空を見上げると彼女に見惚れていると
何時の間にか彼女は僕の目の前に来ていた

「…でも、これが
貴方の為なの、ごめん」

彼女は目に薄っすらと涙を浮かべながら
静かにそう言うと杖を構えてこう言った。

「Obliviate」

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※この作品は
原作関係者様に一切関係ありません
※この作品は
作者個人の独自解釈・捏造も含まれます

これらの点に不快を感じる方は
この先読まれないことをお勧めします。
読んだ後の苦情には一切対応しません。執筆状態：連載中