アホ峰とバ影山 ２

初めての敗北 ページ26

……あれ、



今何しようとしてたんだっけ…



あ、



試合終わったから



潔子さんのとこ行ってお手伝いしなきゃ…









てゆーか、さっきの試合……









_____負け、たの、？？？









中学では味わう事の無かった









敗北。









胸のところが苦しい









痛い









吐き気がする









あぁ_____









こんな感じなんだ









何だろうこれ









初めての敗北は









苦しくて、胸が痛くて、張り裂けそう









でも、









"あの時"の方が辛かった









_______たとえ試合に勝っていたとしても









清水 「あっ A、こっち！」




水道のところへ行くと潔子さんがいた




…なんて声をかけるべき？




お疲れ様でした？いや違う




次は勝ちましょう！……いや違うだろ








A 「あ、あの…っ」


清水 「A、応援ちゃんと聞こえてたよ。ありがとう。」


A 「っ！！」


清水 「…マネージャーは泣いたらダメ、なんて事無い。もし選手の前で泣くのが嫌なら、私の前で泣きなさい。……それならアリでしょ？」ニコッ


A 「……ぅ、ぅわぁぁぁんん！！！！潔子さんっ私、私っ…！悔しいっ…！勝ちたかったっ！」


清水 「…うん、私も…勝ちたかったっ…！！」









初めての敗北は





苦しくて





でもあの時よりは辛くなくて





でもやっぱり





悔しかった_______









バスの中はすごい静かだった




コーチがご飯奢ってくれるって言って、定食屋さんに連れてきてくれた




美味しいご飯を食べて、筋肉を修復して、強くなる




皆、目には泣いた跡があった




てゆーかもう泣きながら食べてた




私は、選手の前では泣かなかった




いや、泣けなかった




選手の方が何倍も悔しいと思ったから









でも、そんな私を









不満のこもった目で見つめる奴がいた









その後家に帰った私はすぐに寝てしまった



_______テツヤに試合結果を聞くのも忘れて









桃井 「ちょっと青峰くん！起きてよ！着いたよ！"宮城"！！」



青峰 「ったく……うるせーよさつき




まあでも、今吉さんには感謝しなきゃなあ




決勝リーグの残りの試合丸々出なくても良いなんて




_______Aを連れ戻すには丁度いい」

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