17話 ページ18
そうして迎えた百鬼夜行当日。
凍りつくような静寂と異様なまでの緊張感が東京を覆っていた。
その中で、私は1人彼の姿を探していた。
いや、探していたのは私はだけではなかったのかもしれない。
だからこそ、
「パンダ!棘!」
兄は2人をすぐさま高専に送ったのだ。
「兄さん、私も行かせて」
「ダメだ、お前じゃ殺される」
「あの二人が殺されないっていう保証はないでしょ!?」
「いや、アイツは術師は殺さないよ」
術師は殺さない。つまり私は術師じゃない。
唇を噛み締め、踵を返し持ち場に戻る。
見上げると、数え切れないほどの呪霊がこちらを見つめていた。
「集中しろ」
そう自分に言い聞かせ、呪具を強く握りしめた。
どうか、無事で。
そう願ったのは誰に対してだったか。もう自分でも分からなかった。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年2月5日 2時) (レス) @page13 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - 海月さん» いえいえ。執筆頑張って下さいませ! (2021年1月4日 15時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 葵梗花さん» 暖かいコメントありがとうございます。執筆の励みになります! (2021年1月4日 9時) (レス) id: af6afc0ff7 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - コメント失礼致します。これからどうなっていくのかとても楽しみです。夢主の夏油を諦めなければいけない苦しみ、夏油が好きな恋心など読んでいてとても楽しいです。続きがとても楽しみです。夏油さんだけの小説って物凄く少ないので応援しております。 (2021年1月4日 7時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2021年1月3日 16時