15話 ページ16
高専の医務室で目を覚ましてすぐ、硝子に礼を言い向かった会議は、夜蛾学長のむさ苦しい演説で幕を閉じた。
「12月24日、ねえ…」
めんどくさい日を選んだもんだ。そこが狙いなんだろうけど。
それにしても、なにか違和感が残る。
そもそもなぜわざわざ高専まで来て宣戦布告をする?何も言わない方が確実に混乱を招けるし、彼の嫌いな「猿」たちも多く殺せるだろう。
もしかして、彼は本当は人を殺したくないと______
「…いや」
そこまで考えて、私は首を横に振った。
さすがに情が入りすぎだ。彼はあの日村人を皆殺しにしたし、両親をも殺した。呪詛師になってからも何件か被害報告が上がっている。
余計な詮索はやめよう。私たちは夏油傑という最悪の呪詛師を殺さなくてはいけない。
被害者のために、世界のために、何より、私の思い出の中の夏油傑のために。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年2月5日 2時) (レス) @page13 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - 海月さん» いえいえ。執筆頑張って下さいませ! (2021年1月4日 15時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 葵梗花さん» 暖かいコメントありがとうございます。執筆の励みになります! (2021年1月4日 9時) (レス) id: af6afc0ff7 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - コメント失礼致します。これからどうなっていくのかとても楽しみです。夢主の夏油を諦めなければいけない苦しみ、夏油が好きな恋心など読んでいてとても楽しいです。続きがとても楽しみです。夏油さんだけの小説って物凄く少ないので応援しております。 (2021年1月4日 7時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2021年1月3日 16時