14話 ページ15
元に戻ると、既に彼はいなくなっていた。
「A!!」
真希が駆け寄ってくる。
顔がとても不安そうだ。心配をかけてしまったな。
「私なら大丈夫。それより、
「大丈夫じゃねぇだろ!こんなに血流してんのに!」
「いいから。それよりアイツは?」
「傑は帰った。A、お前はまず傷を硝子に治してもらえ。会議はそれからだ」
校長が若干の怒り口調で口を開いた。
いつの間にか高専内にいた呪術師が揃っていたようだ。各々色んな表情を浮かべている。
「分かりました。でもその前に状況を説明して貰えませんか。なぜアイツはここに?何が目的で?何のために?」
「先に冷静になった方がいいんじゃない?ぜーんぶ同じこと聞いてるよ、ウケる」
ヘラヘラ笑いで私に話しかける兄さん。
くそムカつくな、そっちだって顔だけ笑ってるけど声が何も笑ってないじゃないか。
いや、仕方ないか。だって彼とまともに顔を合わせるのは10年ぶりじゃないか。
しかもこんな急なタイミングで、どうせならもっと、ちゃんと準備をして、
いや、何を考えているのだろうか。
自分で自分が何を考えているのか分からない。思考がまとまらない。
ただもう、
「疲れた……」
そう言いながら、私は目を閉じて地面に倒れ込んだ。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年2月5日 2時) (レス) @page13 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - 海月さん» いえいえ。執筆頑張って下さいませ! (2021年1月4日 15時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 葵梗花さん» 暖かいコメントありがとうございます。執筆の励みになります! (2021年1月4日 9時) (レス) id: af6afc0ff7 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - コメント失礼致します。これからどうなっていくのかとても楽しみです。夢主の夏油を諦めなければいけない苦しみ、夏油が好きな恋心など読んでいてとても楽しいです。続きがとても楽しみです。夏油さんだけの小説って物凄く少ないので応援しております。 (2021年1月4日 7時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2021年1月3日 16時