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「そっか、これから、ね」




私は妙に納得してしまい、彼の言葉を受けいれた





ほとんどの生徒が下校した学校は、静まり返っていた







帰りは迎えに来てくれるお兄ちゃんには連絡をいれたし、今日は1人で帰らなくてはいけないな。









「…っ…沖田…くん?」





突然、沖田くんに壁に押しやられる





その瞬間、今日の朝のおにいちゃんとの行為がフラッシュバックする







「…いいねィ……その顔……そそる」





薄暗い廊下でも淡々と光る赤い目は私をとらえて離さない








すると、どんどん沖田くんの顔が私に近づいてきた







キスされると思った







でも、目をとじていても唇にいつもの感覚はない









「ぷっ……キスされるとおもいやした?……案外手慣れてんのかィ」









不敵に笑った姿は悪魔だった










いつもの爽やかな沖田くんはいない







Aは絶望に浸る顔をしていた




沖田はその顔に心底釘付けだった


一気に地獄にたたき落とされて、なにをしんじていいかわからない女の顔が…好きだった





しかし、数秒するとまた彼女の顔は平常に戻った







「手馴れてなんか……おにいちゃんとしてるだけ」






Aの口からでた言葉に唖然とする








”おにいちゃん”









Aがすぐに平常に戻ったのも、地獄に浸らなかったのも、この存在が全てだからであった









他になにをされようが、干渉出来ない。





重すぎる鎖









「兄貴………おもしれぇじゃねぇか」









遊び感覚だった沖田の恋愛感が少しずつ変わる









お兄ちゃんしかしらない妹の歯車が動き出す









神威の鎖はもう本人すら解き方を知らない









3人はこの恋に重すぎる十字架を誓った









「おにいちゃんと結婚する」




無邪気な笑顔で、自分に花束冠をわたしたA







神威のおかえしは、Balloonfower…


花言葉は ”永遠の愛”









「あたりまえだろ…お前は産まれてからずっと俺のものであり続けてよ」





幼ながらに、言った言葉






どこかの絵本でよんだプロポーズ









2人の影に忍び寄る影は…本物の愛を知らない

7→←5



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あやめ@0707(プロフ) - 最高すぎて一気読みしてしましました!!続きは、、続きはないのですか? (2022年3月29日 10時) (レス) @page19 id: 8f1d24a84c (このIDを非表示/違反報告)
推ししか勝たん???(プロフ) - 好きぎて語彙力ぶっ飛ぶ位この作品好きです!頑張ってください! (2020年12月7日 10時) (レス) id: d2cca775a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - な、なんだこの神作ゥゥゥ!!これからも頑張ってください!! (2020年7月6日 0時) (レス) id: 931eedeec5 (このIDを非表示/違反報告)
エト(プロフ) - i7さん» え!お誕生日だったのですか!?おめでとうございます!!もっといやらしくしていきます(>_<) (2020年6月13日 22時) (レス) id: 84b1407f64 (このIDを非表示/違反報告)
i7(プロフ) - ふわああぁああぁあ!!誕生日にこんないやらしくて面白くてスンバラスゥイイイ!作品読めてサイコーです!引き続き更新頑張ったくださいね! (2020年6月12日 18時) (レス) id: e4889cadc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エト | 作成日時:2020年6月6日 20時

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