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＜リョウガSIDE＞
ゴトンっ
3「ほら、水。」
『ん、ありがと。』
とりあえず、近くの公園の自動販売機で
水を買ってAに渡した。
『私寝ちゃってたんだねーごめんね』
3「酒、そんなに強くねーの？」
『普段はちゃんと歯止め聞くんだけどね』
両サイドがユーキとコーイチで
めっちゃ飲まされてたからあれは仕方ない。
『ごめん、あとは一人で帰れるから
リョウガも早く家に帰って休んで！
ライブ終わりで疲れてるでしょ？』
3「いや、でもAまだ遠いんでしょ？」
『その辺でタクシー拾うから
大丈夫だよ！』
3「タクシー拾うっつっても大通りまで出ねーと
拾えねーと思うけど？」
それにまだAはフラフラ
しながら歩いてるし。
『でも…』
3「ここまで来たら送るって。
１人じゃ危ねーし。タクシー乗るにしても
ちゃんとお前んちまでついていくから。」
『悪いよ!!リョウガは家に帰って！』
3「ほら、お前が早く帰れば、俺も帰るから！
家どっち？」
『み、右！』
3「あ、ナビしてくれんのね」
それから大通りに出ることなく
結局歩いてAの家に向かった。
気温的にも涼しいし、
歩いて帰るのも悪くないな。
『歩いて帰るのもたまにはいいもんだね』
3「えっ？」
同じこと考えてて、驚いた。
『あ、でもリョウガはライブ終わりだから
疲れてるか！」
3「いや、俺も同じこと考えてた」
『だよね!!!もうすぐ秋だし気温的にも
ちょうどいいよね！』
3「気、合うのかもな」
『ガリガリにはなれないけどね』
3「薄型にならねーと乗車できねーぞ」
『えー私が乗ったらリョウガ潰れそうー！』
3「あのな？俺も男だぞ？お前なんか余裕。」
『うん、意外と筋肉ありそう。』
なんだろうな、変なヤツだけど
嫌いじゃねーなって思った。
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作者名：あちゃん。 | 作成日時：2018年6月7日 22時
