７人の特急列車と一般人な私。 (ページ45)

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＜カイSIDE＞

昨日の騒動から夜が明けて、
Aが料理してる音で目が覚めた。

トントントン、
って何かを切っている音とみそ汁のいい匂いで
目が覚めるなんて、幸せだ。

あー、だからみんな結婚するのか、なんて
朝から考えてる自分に驚く。

それから、ユースケが来て
タクヤも起きてきて、４人で朝食を食べた。

4「俺らレッスンあるから１回帰って
事務所行くわ」

6「Aはどーすんの？家帰るの？」

『どうしよう、帰ろうかな…
でもちょっと怖いんだよね…』

2「ここから一緒に行くつもりで
着替え持って来たんじゃないの？」

『でも、シャワーとか浴びたいし…』

2「使っていいよ？」

『じゃぁ、今日だけお言葉に甘えて…』

Aがお風呂場に向かっても
タクヤとユースケは一向に帰ろうとしない。

2「あれ、帰んないの？」

4「お前が手出さないように見張り。
ちゃんとAが風呂から出たら帰る。」

6「えっ、カイカイお風呂に乗り込もうとしてたの!?」

ユースケじゃないんだから、
そんなことしないよ、なんて思いながらも
２人に早く帰れと思ってる自分もいる。

2「心配しなくても朝っぱらから手出さないよ」

4「絶対だかんな！」

2「ほら、これでお前らがレッスン遅れたら
俺のせいになるんだから、早く行けよ！」

半分冗談、半分本気で言うと、
２人はそれぞれ帰って行った。