【ワートリ】うってぃー大好きA級トラッパーは地図も読めない極度の方向音痴でした。【風間隊】

Story9 ページ10

「お〜うってぃー!!それでこそ私の憧れの君だよっ!クリスマス空いてる?」

言ってから私は後悔した。
ああ…なんてこと聞いてるんだ私は…。しかも大事な黒トリガー争奪戦だというのに…

歌川「ごめんなさい播磨さん、その日ボーダーのイベントで…」

そうだった。12月24、25と、ボーダー主催のクリスマスイベントで、うってぃーはその手伝いに行かなきゃいけないんだった。確か留学前に決まってたよねこれ。

「そっか…、いきなりごめんね…」

菊地原「そういえば播磨さんがクリスマスにフられてるのって今年で何年連続でしたっけ?」

「ま、毎年だよ…。あーもう今年も餅会行ってこんな憂鬱気分成敗してくれるわーっ!!」


その時、風間さんが戻ってきた。

三上「おつかれさまです」

風間「少し外に出てくる。もう遅いから、解散でもいい」

風間さんはロビーの方に出て行った。確か自販機があるところだったかな。


「ねえ歌歩ちゃん、さっきの話まさか風間さんに聞こえてないよね?」

三上「たぶん聞こえてないと…。聞こえていないことを願いたいです」


「うってぃー＆きくっちー、このあとどうする?」

菊地原「もう1時過ぎてますしね。そろそろ帰ります」

歌川「オレもそうします」

「りょーかい。私は家帰るのめんどいからここで寝る。歌歩ちゃんは?」

三上「まだ少しやることがあるので下に行きます」

「そっか。カギは開けっ放しでいいよー」

三上「わかった。おやすみー」



私は服もそのまま、ベットに入る。


しばらくすると、風間さんが帰ってきた。作戦室に入るといきなり、

風間「おまえ、ここに入ったときの事覚えてるか」

かなり唐突過ぎるでしょ。私はベットから出て椅子に座り、

「え、まあ覚えてますけど、それがどうかしましたか?」

風間「今日の戦いの間、おまえが方向音痴じゃなかったらどうなるんだってずっと考えてた」

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