木刀振り回したら蛞蝓に直撃した。【中原中也】【紺の時代】

スケジュール無視 ページ16

ビワは立ち止まり、ストレッチをし始めた。


太宰はビワを見て云う。


「腹筋割れてるんだね」


『スポーツしてますもの』


ビワはそう云うと、いきなり走り出した。


「は？」


「え？」










_______________ザバーン。


ビワは海に飛び込んだ。


中也と太宰は急いでビワを見に行く。


ビワは海面から濡れた顔を出して云った。


『ごめーん』


「何がだよ」


『首領のスネかじれば車用意出来たかもー』


「「おっそーーーーーー！！」」


港にて。


二人の少年の叫びが響いた。







◇◆◇◆◇◆


『ふぅ』


ビワは海から上がり、顔に張り付く髪を一つに纏める。


『じゃ、仕事しよ』


「スケジュール無視エグいンだが」


『まぁ善いさ』


三人は大型倉庫の中に入った。


古くて屋根が無い為、此処も日が差して暑い。


『今日の仕事はー？』


「汚濁の訓練だよ」


太宰の言葉に、ビワと中也の目が丸くなる。


『は？ナゼ？』


「嘘だろ､､､､､､」


中也に至っては絶望の顔だ。


「一回だけだし、理解はしなくて善し！じゃあ始めるよー」


太宰の掛け声にて、THE ENDな訓練が幕を開けた。







◇◆◇◆◇◆


其処等辺が血塗れ。


「あづ､､､､､､」


『大丈夫かー』


中也は汚濁を使い、ふらついていた。


「二回目は無理か」


『貴様は鬼畜か。治君よ』










___________________パタン。


「あ」


『あ』


中也が倒れた。

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