17、これはデートなのか??? ページ17
梅「なぁ」
安「ん?」
梅「この映画見に行かね?」
安「いつ?」
梅「来週の土曜とか」
安「……ん、夜は生放送あるから夕方までに帰れるなら行く」
梅「チケット買っとくわ」
安「ありがとー」
収録終わりに珍しく梅から引き止められ、映画のお誘いを受けた。
昔から何となく雰囲気とか距離感とかが似ているからかよく一緒にいることが多かったが、こんな風にちゃんと誘われたのは初めてな気がする。
真礼「安住ちゃんお疲れ様!」
安「内田さんお疲れ様です」
真「内田さん呼びは弟もこの業界いるから後々めんどくさいことになるよ笑笑。真礼って呼んで!私もあずにゃんって呼んでいい?」
安「わ、ありがとうございます!真礼さん!」
真「んー、やっぱり悠木碧ちゃんみたいになるには時間が必要か……」
安「えっ碧ですか?」
真「そうそれそれ!碧ちゃんの方が芸歴的に先輩なのにあずにゃん呼び捨てとタメ口じゃん?なんかいいなぁって思ってさ」
それはそんなにいいものでは無い気がする、と言うより、初共演で「安住ちゃん!私のことは呼び捨てタメ口でお願い!何でもするから!」と追いかけ回された記憶しかない。
今でこそ悠木碧の奇行は慣れたけど、あの時は本当に怖かった。
そして、昔私の家に押しかけて来て2週間くらい一緒に住んでた事も今となって考えれば怖い事だ。
あの子は私の何を目指しているんだろうか。
人間、理解が及ばないものには思考が停止するんだろうか。全く検討もつかない。
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作者名:メイメイ | 作成日時:2021年3月3日 23時