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剛「じゃ、明日行くからね〜。」
私をタクシーに乗せ、剛くんは笑顔でマンションへ戻っていった。
…状況を整理しよう。
剛くんの提案とは、
保護者として成人するまで同居することだった。
剛くんの話だと、受験や諸々で未成年で保証人もいないのはなにかと大変だからとのこと。
まあたしかに一理ある。
…でも一緒に住む必要ある!?なくない!?!?
「ふー…。」
久しぶりに、家に戻ると、何もかもがそのままで、おかえりってお母さんが奥から出てくるんじゃないかって思うくらい、そのままだった。
「片付けも、しなきゃ。」
死んだ人たちのもの、そのままにしとくわけにもいかないし。
これからは、一人で生きていくんだし。
…剛くんは明日来るって言ってたから、ゆっくり明日話そう。
今日はもう、眠ろう。
シャワーを浴びて、電気を消して。やけにしんとした部屋。ああ、一人なんだって実感する。
両親が死んで、5日目の夜。
「…っ、う、あ…、っ…、」
初めて、泣いた。
一人になったことを、実感した。
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なつ(プロフ) - これは泣きますって悲しすぎます、応援させていただきます頑張ってください! (2021年5月10日 3時) (レス) id: 39b211e520 (このIDを非表示/違反報告)
あやりん(プロフ) - はじめまして、お尋ねしたいことがあります。父方のおじいちゃん、おばあちゃんは広島から来てますが岐阜に帰ったのは母方のおじいちゃん、おばあちゃんでしょうか? (2021年3月15日 4時) (レス) id: bdbd506a34 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ - はじめまして!このお話すっごく好きです! (2021年3月7日 10時) (レス) id: 422e882b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sei | 作成日時:2021年2月23日 21時