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ʬ( ´・֊・` )ʬ

A side

『最高学年になると、いよいよ試合中にもそういうの出すようになって。パスくれないし、足踏んでくるし。相手チームから驚かれたよ。チーム内で何やってんだって。ほんとその通り。でもこっちがパスするのはちゃんと受け取ってくれるから、カットしたあとはパス出して任せて。ボールカットしてパス回す係だったな。それでも監督は自分を下げないで、出し続けた。屈辱だったね。
それならいっそ下げてって頼んだ。何回もお願いした。なのに、いや、もうちょっと頑張ってみろって。あいつらとちゃんと話せって。このチームにお前は必要なんだって。話してもわかんないから、話そうともしてくれないから、こんなことになってんでしょ。点取りには必要だけど、チームスポーツ的には、いない方がいいんじゃないかって、あの人たちと同じチームなんて、もう耐えられないって訴えても聞き入れられることは無かった。ほんとあのじじい意味わかんない。
それでも、一応強いチームだったから、決勝まで進んで。ほんとに嫌だった。あんな人達と、同じチームなのが。こんな人達が、バスケをやってるのが許せなかった。シュート決めて、勝って、笑ってるのが、許せなかった』

絶賛チームプレーをしてる人達に何話してんだろ。
それでも言葉は止まらない。

『だから、今までと変えて、自分がボール取ったら、あいつらになんか回さず、1人でいった。誰の力も借りず。1対5みたいだったけど、そんなの関係ない。止められるもんなら、止めてみろって。本当は嫌だったけど、全部一人でやった。チームなんて、関係ない。あいつらのことなんて、"仲間"なんて言いたくないから。
都合のいいことに、技量でも体力でも、自分に勝てる人なんて誰もいなかったから、簡単だったよ。1人で勝つことなんて。スコアは、156-24。1クォーター8分だから、そんなもんかな。
試合終わったあとの、みんなの怪物でも観るような目。面白かったな。監督は呆れてた。会場にいた人たちは、何も言えなかったみたい。試合終了のブザーなった時、誰も何も言わなかった。あとで、決勝だけ見てた人は、「なんなんだ、あいつ!ふざけんな!!チームプレーってことを知らんのか!?」とかなんとか言ってたらしいけど、ほかの試合見てた人たちは「あぁ、我慢できなかったんだね」って言ってたらしい。
閉会式の時に会長さんに嫌味言われたけど、そんなん知らん。まだ中学生なんで。許してって感じ』

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設定タグ:ハイキュー , 青葉城西 , 稲荷崎   
作品ジャンル:アニメ
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かえで - いいんだよ♡(14話より) (2022年4月23日 23時) (レス) @page41 id: ad15bea1f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩音 | 作成日時:2019年3月28日 7時

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