私は……【青葉城西】 (ページ46)

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A side

『そんな感じで全国出場を決めたわけだけど、ほんとに無理だったから、この予選が終わったあと直ぐに退部した。顔も合わせたくなかった。全日本の人達に話聞いてもらったり、決勝でのことちょっと怒られたりしながら残りの夏休み過ごして、お盆の時は兵庫帰って宮たちと思いっきり体動かして。色々話してたから、決勝のこととか話して。侑は、よくやったって笑い転げて、治は苦笑いしながら、頑張ったなって言ってくれて。どうでもいい話して、バレーの調子聞いたりして。心の支えだなって改めて思ったりして。
休み明けからは、もう開き直って呼び出してくる奴ら追い返したり、モラルに反しない程度にやり返したりして。先生達に何か言われても、正当防衛ですって言えるようにやられたことの証拠残したりして。
そんなことしてたら、2,3ヶ月のうちに嫌がらせは落ち着いていって、卒業する頃には、完全になくなった。今度は任地が宮城になったって聞いたから、新しい場所で、やり直すことになるなって思って。じゃあいっそバスケから離れるかって思って、バスケの次に好きだったバレー部に入ろうって。でも自分が選手としてやったら、また今までの二の舞になる可能性があるかもしれないって思ったから、マネージャーにしようって。それで、マネ志望として入りました。
その後は、皆さんの知ってる通りです。何事もなくマネやってたらどこから聞きつけてきたのかバスケ部さんが声掛けてきて。あの最悪な決勝を知らなかったことだけ、救いですかね。あと、素直に自分を認めて、受け入れてくれたこと。』

話しすぎたな。てか全然まとまってないし。
そう思って口を噤む。

みんな「……」
『……もう引きずってないんでそんな重くならなくていいですよ』

重い沈黙に耐えられなくて、少し笑いながら言う。

岩「……嘘だろ」
『え、』