【ぬらりひょんの孫】〜闇に唄えば〜パート4

百ニ十六話 ページ8

Aの叫び声に沙羅の刃がピタリと止まる

リ「A……？」

A「リクオ！！ダメ！！逃げて！！」

リ「？！記憶が…戻ったのか？」

リクオは鳥籠に閉じ込められているAを見つめる

沙「あらら？記憶が戻っちゃたのか〜」

沙羅が少し残念そうにしてる

A「出して！！ここから出して！！」

Aはガシャガシャと檻を揺らす

沙「無駄だよ？それは壊れない」

沙羅がクスクスと笑う

A「我を捕らえし檻よ……水龍に噛み砕かれろ！！」

ゴゴォォォオオンン！！！！

どこからともなく、水の龍が現れ檻に噛み付くが…

A「なっ？！」

檻は傷一つ付いていなかった

沙「無駄って言ってんでしょ？」

A「そんな……」

Aはぺたりと座り込む

リ「A！！」

沙「お姫様を助けたいんなら…」

ダン！！

沙羅がリクオとの距離を縮める

沙「敵を倒さないとね？」

ガキィィィイイイイインン！！！

再び金属音が響く

リ「チッ……」

リクオが懐から真紅の盃を取り出す

リ「『明鏡止水・桜』！！」

ゴォォオオオ！！

青い炎が現れる

沙「クスクス…」

沙羅はひらひらとかわす

リ「だったら……」

リクオが目を閉じる

その途端、重力に逆らった髪は重力に従い下がっていく

『守り』から『攻め』に変わったのだ

カチャリと長ドスを構える

刃が青い炎を纏う

リ「『明鏡止水・斬』！！」

炎の斬撃が沙羅に向かっていく

ドガァァァアアアンンン！！！！

爆発音に似た破壊音が聞こえた……

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