百四十六話 ページ29
鴉「お前達……早く支度をせぬかぁあああ！！！！」
奴良組屋敷に鴉天狗の怒涛が響き渡る
近くに居た小妖怪達はびくりと震える
食器などを運んでいた氷麗は、ギロッっと睨みつけ
氷「もう、うるさいわねぇ！！こっちだってやってるわよ！！」
鴉天狗に怒鳴り返す
鴉「いいか？！今日は大事な日なのだぞ？！もうちょっと素早く…」
氷「うるさいって聞こえなかったの！！」
ヒュゥウウウウ！！
氷麗は器用に鴉天狗だけに息を吹きかける
鴉「ギャァアアアアアア！！！！」
カチーーーン
怒った氷麗に鴉天狗はあっけなく凍らされた
鯉「あー……氷麗ちゃんは、やっぱ雪麗さんの娘だねぇ…」
雪「ちょいと、あんた、それどうゆうこと？」
こちらも鯉伴の一言にギロリと睨む
乙「そ、それより、鴉天狗さんを！！」
乙女は慌てて鴉天狗を浴場へ持って行く
雪「それにしても……今日はねぇ…」
鯉「あぁ……大事な日だな」
二人がしみじみと空を見つめる
今日は＿＿＿＿＿＿＿
・
・
・
・
A「……う…うぅ…」
部屋で座って居たAは、先ほどから唸っていた
A「きょ……今日が…」
狐「おいおい……随分と弱気だな」
壁際に寄りかかっている、人間姿の狐乱が苦笑する
Aの今の姿は、純白の白無垢……
そう、今日はリクオとの祝言の日なのだ
A「だって……祝言だよ？！もし変な格好で…」
狐「さっきも言ったぞ、その言葉……大丈夫だ、可笑しくない」
A「でもぉ……」
ブツブツとぼやきながら、Aは俯く
狐(ったく…とんだ美人さんになったな…)
出会った時は、まだ幼き少女は
何もできないと嘆いていた声は
闇に怯えていた瞳は
愛する事を知らない心は…
自分で道を切り開くがための響く声に
全てを見つめ守るための強い瞳に
愛する者の側に居ると、決意する心に
美しく…強き唄姫へと変わっていた
狐「…さっ、A、時間だ」
狐乱はAに手を差し伸べる
A「うん…」
Aは、ゆっくりと手を取る
これが、狐乱最後の…Aの親としての先導だ
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蒼井詩桜里 - 完結おめでとう！ギリギリ間に合う？ことが出来ました！コメントすることができなくて、ごめんなさい！ (2014年4月6日 2時) (
レス) id: c16b9d2f82 (このIDを非表示/違反報告)
癒羽日 - 完結おめでとうございます！！この話大好きです♪これからも頑張って！ (2014年3月13日 22時) (レス) id: 751392f705 (このIDを非表示/違反報告)
人徳を尽くして天命を待つby,真ちゃん&月夜 - こんにちは！月夜です♪お久しぶりですね♪っていってもわかんないか！桜とか瑠璃で思い出してくれるといいな♪咲夜と仲が良かった(？)瑠璃ですよ♪完結おめでとうございます！これからも頑張ってくださね♪ (2014年2月11日 20時) (レス) id: b36de32268 (このIDを非表示/違反報告)
スハン(プロフ) - 楽しみにしてます! ぬら孫また書いてください！ (2014年2月9日 21時) (レス) id: 0130c44dd8 (このIDを非表示/違反報告)
月唄姫(プロフ) - スハンさん» ありがとうございます、今、作りかけの小説があるので、もう少ししたら、そちらの小説を書き始めます！！ (2014年2月9日 21時) (レス) id: d4abe7b5d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月唄姫 | 作成日時：2013年10月23日 18時
