百四十四話 ページ27
〜沙羅Side〜
全身が灼熱ような痛みを発している
あーあ、計算違いだったな…
喋りたくても、口からこぼれるのは、血か、空気だけ
狂月の姫を使って、奴良リクオ君の絶望ッぷりを鑑賞しようと思ったのに…
さっきの地震は、きっと、僕の畏が底を尽き始めたんだ…
だーれも居ない、孤独の中で死んじゃうのかな…
それでもいいかな…
っと、考えてたら、誰かの足音が近づいて来る
ゆっくりと首を動かすと…
沙「なんだ…李羅か…」
李「はい、李羅でございます、沙羅様」
沙「なんで、戻って来たの?」
僕の畏はもう、いつ消えても可笑しくないのに、李羅も一緒に死んじゃうよ?
李「わたくしは、沙羅様のお側に居ります…」
そう言って僕の側に駆け寄り、しゃがみ、手を取る
李「ずっと……ずっとお側に」
あぁ…そうか…
沙「李羅って、本当、馬鹿だね…」
自分の命よりも僕の側に居る事を望むなんて…
いつもいつも、自分よりも僕の事ばっかりで…
無表情で何を考えてるのか、わからない時もあったけど
沙「僕…李羅と一緒で良かったな…」
急に襲って来た、眠気に身を任せて瞼を閉じる前のほんの少し
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李「わたくしも、お側に居られて良かったです」
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そんな言葉と、優しい笑顔が見えた気がした
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蒼井詩桜里 - 完結おめでとう!ギリギリ間に合う?ことが出来ました!コメントすることができなくて、ごめんなさい! (2014年4月6日 2時) (レス) id: c16b9d2f82 (このIDを非表示/違反報告)
癒羽日 - 完結おめでとうございます!!この話大好きです♪これからも頑張って! (2014年3月13日 22時) (レス) id: 751392f705 (このIDを非表示/違反報告)
人徳を尽くして天命を待つby,真ちゃん&月夜 - こんにちは!月夜です♪お久しぶりですね♪っていってもわかんないか!桜とか瑠璃で思い出してくれるといいな♪咲夜と仲が良かった(?)瑠璃ですよ♪完結おめでとうございます!これからも頑張ってくださね♪ (2014年2月11日 20時) (レス) id: b36de32268 (このIDを非表示/違反報告)
スハン(プロフ) - 楽しみにしてます! ぬら孫また書いてください! (2014年2月9日 21時) (レス) id: 0130c44dd8 (このIDを非表示/違反報告)
月唄姫(プロフ) - スハンさん» ありがとうございます、今、作りかけの小説があるので、もう少ししたら、そちらの小説を書き始めます!! (2014年2月9日 21時) (レス) id: d4abe7b5d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月唄姫 | 作成日時:2013年10月23日 18時