【ぬらりひょんの孫】〜闇に唄えば〜パート4

百三十九話 ページ22

〜リクオSide〜


目を開けると、何もない真っ白な空間に居た



夜リ「どこだ…？ここ…」



確か俺は…Aと戦って…



夜リ「っつ！！」


そうだ、Aは？！Aはどうなったんだ？！


ゆらのくれた短刀を自分で刺したはずだ！！


？『あの娘なら平気だよ』


背後から声が聞こえた



夜リ「誰……！！」


振り向くとそこには、Aにそっくりな人物がいた


瞳の色が藍色のAの母さんじゃなく

紅髪に、水色から黒に染まっていく様な瞳…


まるでAの髪と瞳の色を真逆にしたような姿だ


？『何もしないよ、ここは私が眠ってた世界だから』


夜リ「眠ってた…？あんた…まさか」



俺の言葉にAそっくりな奴がクスリと笑う


？『そうさ、あなたと戦ってた狂月よ？』

夜リ「…Aとそっくりだな」


狂『私はあの娘と一体だからね？』


狂月がニコリと笑う


さっきまでとは違い狂気に染まった笑顔ではなく、ただ純粋な笑顔で



夜リ「なぁ、さっき言った『ありがとう』って」



狂『そのままだよ、この娘を愛してくれてありがとうって意味』


狂月は話を続ける



狂『ちょっとだけ、昔話を聞かせるね？』


くるくると回りながら狂月は唄うように昔話を聞かせ始めた

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