【薄桜鬼】孤独を好む女鬼

闇 ページ47

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」




溢れてくる涙で目の前が霞む。



あの日からずっとためていた涙が次々と流れ出てくる。




刀で人間を斬り続けた。




自分も返り血で赤くなった。





悲しくて。


悔しくて。


辛くて。


苦しくて。




憎くて。






「必ず…必ず復讐してやる！！

あの化け物も…その元凶も…里を滅ぼした人間も！！！」






この時、自分では気がついていなかった。






心が闇に飲まれかかっていることに。









、





、






戦っている最中。



刀を持つ右腕に激痛がはしった。




焼けるような痛み。




すこしずつ全身に広がっていった。








刀を握れなくなり取り落とす。




その瞬間また激痛がはしる。






痛む体を押さえつけ、なんとか刀をしまって森の中へと身を隠した。








、






、





、






三日三晩、苦しみ続け、４日目。







意識がはっきりしたところで気がついた。






「これが…刀に罰せられる感覚…？」

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