【mf/mf】彼に出会って7年目。 (ページ2)

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彼に出会った日。ページ2

13歳。
1/11、彼に出会った日。

その日は、晴れて少し暖かいような、
寒いような、そんな日だった。

担任「今日はとても嬉しいお知らせがあるぞ！」

禿げた熱血系の担任が教室に入ってすぐ嬉しそうにそう告げる。
その声とともに周りの皆も口々に
「なんだろ」
「短縮授業とか？」
と、口にする。

私もなんだろうと思いつつ、
担任に耳を傾ける。

担任「なんと！うちのクラスに新しい仲間が来てくれたぞ～！！！」

なんだ、転校生か。
私の通っている中学はちょっとした小さな街の麓にあるため、
転入生も少なくない。

きっと、クラスの皆もそう思っているのか、
特にこれといって大きな反応をしたりもしない。

あれこれ考えていると、教室のドアが開く音がした。

担任「さぁ、相川くん入りなさい」

相川くん?「はっ、はいぃっ…失礼します…。」

担任に呼ばれるがまま、相川くんと呼ばれた
少し背の高い白い髪をした少年は、
他校のカバンを持ち辿々しく返事をしながら
教室に入ってきた。

?「ねぇ！あの子めっちゃかっこよくない⁇」

すぐに後ろの席のキャピキャピした感じの女子達が話し始める。

確かに整った顔立ちしてるな…。

そしてその相川くん?は教卓の前で
名前を述べ、

いつの間にか私の隣の席に座っていた。

(あー、空席だったもんな)

授業中、木漏れ日のさす窓際で1人でゆっくりできるお気に入りの席。
誰かに取られたような感じがして少し哀しかったが、
そんなことは言っていられない。

静かに席に着いた相川くんに私は話しかける。

『相川くん、小日向Aって言います。
好きなように呼んでね。あと、困ったことがあったらなんでも聞いてね』

いかにもありがちな文章を並べた様な自己紹介に
自分でも驚いている。

相川くん「はっ、はい！Aさん、、ですね！
よろしくお願いします！」

相変わらずたどたどしい彼だったが、
名前呼びしてくれたのがなんとなく嬉しかった私は、
気分で、そう、気分だったんだ。

『相川くん、真冬くんって名前なんだね。まふくんって呼んでもいいかな？』

と言った。この気分で言った発言を
後ろから見られているとも知らずに。

私は、はい、大丈夫ですよ。と言い少し顔を赤らめ微笑んだ
彼の横顔をじっと眺めていた。

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ワンチャン小学生の読書感想文の方が文才あるかも…((