皐月 その三 ページ3
少し時間が経った。部屋の外がなんだか騒がしい。出てみると
長谷部と、大倶利伽羅と仲良くなろう作戦を行っているはずの燭台切達が
誰かを探していた。すると山姥切が通りかかる。
「あ、山姥切さん。誰を探しているですか?」
「小通連。俺たちが探しているのは…………誰だ？」
「え？」
彼の言葉に小通連は固まった。
「………えーと、とりあえず経緯を説明してくれますか？」
とりあえず小通連は経緯の説明をお願いした。
「わかった。大倶利伽羅については燭台切のおかげで最終的に成功した。」
「あ、そうなんですか」
「その後、酒の匂いにつられた次郎太刀を交えて宴になりかけた時、長谷部が現れた。」
「説教を受けたんですか？」
小通連は長谷部の名前が出たから説教でも受けたのかと思ったが「いや違う」と山姥切は答える。
「長谷部は「奴がきたぞ。」と言った。そしてその「奴」の元へ行ったが居なくなっていた。」
「来たということは新しい刀剣ですよね。」
「ああ」
二振りが話していると薬研と合流した。彼も誰を探しているのかわかっていない。
すると鶯丸の隣にいる人物に気づいた。
「さきほど茶飲み仲間になったんだ」
「はっはっは。俺か？俺の名は三日月宗近。よろしく頼む」
「え？三日月宗近って確か……」
自己紹介をする綺麗な男性、三日月宗近。名高い天下五剣の中でもっとも美しいと言われ、
そして彼は主が心待ちにしていた刀剣だ。
「歴史の荒波を乗り越えてきた名物中の名物、天下五剣の中でもっとも美しいと言われる
三日月宗近」
「全然そうは見えないけど... なんか、おじいちゃんみたい」
「うん。縁側で昼寝してそう。……あっすみません!失礼なこと」
清光が彼の事を説明し、安定、小通連は印象を呟く。
すると小通連は大先輩にあたる三日月宗近に言ってしまったことを謝る。そんな彼女に三日月は
「はっはっは。よいよいお嬢さん。何せ十一世紀の末に生まれたからな。要するにじじいさ」
自分からじじい発言をした。
「おお！ようやくお出ましか、三条の。俺は五条 鶴丸国永だ」
「おお、鶴丸か」
騒ぎを聞きつけた鶴丸が現れた。元気な鶴丸と老人のように話す三日月。好々爺な感じだ。
「うちの主、三日月宗近が来ないかずっと心待ちにしてたんだ。」
清光が主が心待ちにしていたことを安定に話す。
「今頃きっと喜んでるだろうな」
「たく、単純だな。三日月が来たら、俺たちかわいがってもらえなくなるかもよ？
……わかんないけどさ」
(清光君?)
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時雨 - 凄く面白いです！続き楽しみに待ってますね(*^^*) (2016年12月17日 23時) (
レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます！♪( ´θ｀) (2016年12月5日 13時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AYA | 作成日時：2016年11月20日 21時
