葉月 その一 ページ16
今月、日本号と蜻蛉切が来た。御手杵も入れて三名槍が揃った。
御手杵は博多を肩に乗せて上げている。普段とは違う目線のためか
「すごか〜。遠くまで見えるばい」と楽しんでいる。
日本号は縁側で寝っ転がりながら酒を飲み、蜻蛉切は五虎退に絵本を読んであげている。
読んでいるのは青い鳥。兄妹が夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語だ。
読み終わった後、五虎退は蜻蛉切にお礼を言う。その後、
五虎退はなにか思いついたのか立ち上がった。何かを持ってくるらしい。
するとだ。
「ゔあ!?」
「虎くん!」
五虎退の虎が日本号の髪にじゃれついた。日本号はビックリする。そして怯えた。
その様子を見た五虎退は虎を抱っこして「ごめんなさい」と言って去った。
ちなみに日本号が虎に怯えるのには訳があった。
曰く元主は敵の攻撃よりも虎に苦労し、その時の嫌な記憶が蘇るらしい。
「あんなに小さい虎でもか?」
「ほとんど猫だろう」
御手杵の言う通り、ほとんど猫だ。博多は五虎退が言っていたことを教える。
「僕に持っていない物を全部持っていてカッコイイですって」
「……。」
その話を聞いた日本号は考えた。
「急に飛びつかれて驚いたんだろう?」
「!」
話しかけたのは鶯丸、小通連と一服していた三日月だ。
「ならばそう言って仲直りすればよい」
「そんなのできるかよ」
三日月は助言するが日本号はこういうのは苦手そうだ。
「三日月さん。謝るのは結構勇気がいりますよ?」
「おや、そうなのか」
「そうなのです。」
小通連は助言した三日月に勇気がいると言う。
実際、彼女は清光の後ろに隠れながら謝ったのだから。そんな話をしていた時だった。
「あ、青い鳥ばい！」
「青い鳥?」
「確かに青いが…」
博多が青い鳥を見つけた。蜻蛉切と御手杵もその青い鳥を見たのだが…
アニメとかマンガのキャラのような鳥だった。
「ほほう、あれが幸せの青い鳥か」
「そうだろうか」
「なんかアニメのキャラみたいな鳥ですね」
三日月は興味を持ち、蜻蛉切と小通連は釈然としない。しかし御手杵は「青い鳥は青い鳥だ」と言う。
すると日本号はその鳥の真下にいた。どこから持ってきたのだろう虫取り網を持って。
どう見ても鳥を捕まえるためだ。蜻蛉切は「五虎退にあげるのか?」と問う。
日本号は「そうじゃねえけど」と言う。素直じゃない。
こうして日本号は捕まえようと行動した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨 - 凄く面白いです！続き楽しみに待ってますね(*^^*) (2016年12月17日 23時) (
レス) id: bb18c895b3 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます！♪( ´θ｀) (2016年12月5日 13時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AYA | 作成日時：2016年11月20日 21時
