5-夢 ページ9
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𝑆𝑢𝑔𝑢𝑟𝑢-𝑠𝑖𝑑𝑒
『......... ゔぅ、...っ、』
「...A......?」
ある日の真夜中。
いつもなら寝ているであろう時間に、横から苦しそうな声が聞こえ目を覚ました。
おぼつかないながらも横で寝ているはずのAを見る。
すると、Aは汗を大量にかいて涙をポロポロと零していた。
しかも、時折苦しそうな声が漏れている。
「ッ、A!
A!」
急いでAを揺さぶる。
何回か揺さぶると、ゆっくりと目が開いた。
『ッ......はぁ、はぁ...
すぐ、る、』
「うん、傑だよ」
『......ひぅ、傑、すぐる〜』
優しく声をかけると、余計にポロポロと涙を零して抱きついてきた。
吃驚したけど、腕の力がいつもより強い事に気づきAを抱きしめ返す。
『っぅ、ひぐ、っすぐる、いやだ』
「大丈夫、私はここにいるよ。
大丈夫」
『どこにも、行っちゃや、だっ。
おいてかないで、』
「Aを置いてなんてどこにも行かないよ』
『ひとりにしないでっ』
「一人になんかするもんか」
泣きながら言うAに言葉を返しながら、背中を優しくさする。
強く抱きしめると、より強く抱きしめ返された。
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