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Aside




『ユニフォーム部室に掛けておいたよ〜』



そう呼びかけると、青春を感じさせるような「ういっ」と言う掛け声が返ってくる。


そして皆が部室に入っていった間にグランドを平に慣らす。



『こうやってできるのもあと3ヵ月か〜』



そう思うと、思わず喉が詰まる程の寂しさに襲われる。


残り3ヵ月となると、やはり毎日のようにこの感覚に見舞われるもので。



『来年マネージャー来るかな〜?て言っても今年来なかったしちゃんと動けるのかな〜』



そんな不安もあるが、このチームなら大丈夫と、信じきっている自分もいた。


そうしているとあっという間にダイヤモンドは平たくなって、準備もできた。



ン「ウォーミングアップ始めるぞー」


「ういーっ」



キャプテン、ダホ君の声かけにより全員がウォーミングアップを始め出す。


ダイヤモンドの外側を五週走ってからストレッチを行い、動的体感や快感ジョギングがアップメニュー。


実はこのハードメニューは私が考えた事をまだ1、2年生は知らないから、引退最終日にでも話そうかな、と思っている。



『ふふ、きっと驚くだろうな〜』



そう微笑みながら、皆の必死に走る姿を目に焼き付けた。




ンダホside




皆、部室で乾ききっていたユニフォームを取り着替えを始めていた頃。



ン「もうこうしてここにいるのもあと3ヵ月かー」



無情に呟いてしまった。



「じゃあAちゃん先輩ももう居ないって事っすよね?!え!!!」


「唯一の癒しであった…Aちゃん先輩が…?泣きそう…」


「俺ら3年生の事ももっと悔しがってwww」



そんな会話を始めていた。


そこでひっかかったのは「Aが居なくなる」事に涙を浮かべたり悔しがってて、ちょっとだけ腹立たしい気持ちになった。


Aって所がなんかひっかかる。


なんだか気にしすぎて集中出来なくなった。



そんな、意味わかんない俺がいた。

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作者名:泡宮 ゆこ | 作成日時:2017年4月22日 6時

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