【ONE PIECE】繋がっている仲間の絆〜fifth〜

No.198 ページ6

サンジ「あれは3日分の旅荷なんだぞ…!!


鳥なんかに盗まれやがって…!!この砂漠のど真ん中でよりによって全員の荷物を全てだと!!?


水も食料もなくてどうやって砂漠を……!!」

ルフィ「だってしょうがねェだろ、ダマされちゃったんだから…」

サンジ「てめェの頭は鳥以下か…！」

ルフィ「なにをーー!!!」


ゾロ「やめろお前ら…!!!」


ｶﾞｯ


止めようとするゾロの肩を、エースが掴む。


エース「止めても無駄だ。こういう時はさ、とことんやりあえばいいんだ」

ゾロ「……そうだな」


ゾロは帽子を脱いで座る。


ゾロ「少し休もう。カッカすんのは全部暑さのせいだ


…まあ食料くらいなんとかなんだろ！死ぬほどのこっちゃあねェ


この事は忘れようぜ」

ウソ「ああ…、考えると余計ノド乾くしな…」

チョ「うん」


そんな中、私は水筒を取り出して水を飲んだ。


エース「お前、遠慮ねェな」

貴女「まァな


いる？」


と、ゾロ達に言ってみる。


ゾロ「え、いや…」

ウソ「いやいやいやいや、それはさすがに…！」

チョ「いる!!」

貴女「どーぞ」


チョッパーはゴクゴクと飲んだ。


エース「っはは」笑

貴女「ん？」

エース「相変わらすお前は女としてズレてるな」

貴女「うっせェ」


と、していると、鳥の声が聞こえてきて、向くと、ワルサギと思わしき鳥が水を飲んでいた。


ルフィ・サンジ「アァアァアァ」


ワルサギは踵を返し歩き始め、ルフィは走って追いかけた。


ビビ「ルフィさん！ダメよ追っちゃ!!」

サンジ「あのバカ…!!」

ナミ「こら!!アンタ戻ってこられるのー!!?」

ウソ「止まれーー!!ルフィ〜〜〜!!」


あーあ…。

見えなくなった…。



───
─



ウソ「はあ〜〜…ルフィの奴おっせェな〜〜…」

チョ「はあ、やっぱ迷っちゃったのかな…」

ナミ「もう、方向音痴のくせに飛び出していっちゃうんだもの」

ビビ「まだルフィさんの知らない、砂漠の危険がたくさんあるのに…」


うーん……ルフィは、と…。


サンジ「あいつ、飯も食わねェで腹空かしてるんじゃねェか」


ゾロが立ち上がる。


ゾロ「しょうがなェな…」


サンジも立ち上がる。


サンジ「全くだ」


エース「すまねェなァ…


至らねェ弟で、世話をかける」


ゾロもサンジも、少し微笑んで歩き始めた。


ウソ「よろしく頼むぜ〜〜…」

ゾロ・サンジ「おお」


…けど。


貴女「あー…何かこっち来てるな、ルフィ」


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