【ONE PIECE】繋がっている仲間の絆〜fifth〜

No.217 ページ30

…それ言っていいの？


ナミ「サンジ君！」

サンジ「ああっ…」


その王朝がヤバイってのに…しかもその王女が目の前にいるのに…


サンジ「ああ、すまねェビビちゃん……、そういうつもりじゃあ…


いや、そのー…なんだ、言葉の綾っつーか… ビビ「いいの」」


ビビ「この頃、私もそう思えてならない時がある」

ナミ「え…」

ビビ「国って何だろう…土地を治める者が変わっても、人々は生き続けてる……。…運河も、暮らしも、国が変わっても、それらが変わらないのであれば、無理に国を守る必要はないんじゃないかって…


…守るべきものは、きっと他にあるんだわ…


あのニセ反乱軍の町や、砂族の人々と出会ってから、そう考えることが多いの…」


貴女「あー……なるほど…」ﾎﾞｿ…

たしかに、守るべきものは“国”ではない…

たしか、国にとって最も大切なものをわかってるんだよ、ネフェフタリ家は…


ビビ「ごめんなさい。変なこと言ってるわね


私にも、答えは見つかってないの」苦笑



ビビ「でも、今やるべきことだけはハッキリしてる。バロックワークスの暗躍によって、無意味な争いが起きようとしてるわ


それだけは何としても食い止めなきゃ


あいつらのやろうとしてることは、この土地をも滅ぼそうとしてるんですもの


例え歴史に悪名が残ろうと構わないわ








クロコダイルの思う通りには、絶対させない…!!」



貴女「…………」



ウソ「…さてと、行くとするか…」

ビビ「ウソップさん！大丈夫!?」

ウソ「休みすぎたくらいさ。沸いてくる力を抑えきれねェ」


…そんなウソップの足は、ガクガクと震えてる。


サンジ「ウソつけ」

ウソ「うっせェなァ!!こんなもんすぐおさまる!!





男、ウソップの根性見せてやる!!そう簡単には膝をつかねェぜ!!」


ｶｸｯ


ウソ「あっはァ〜〜んうふん…って何しやがる!?」


膝カックンをされて呆気なく膝をついた。


貴女「ぷ、ははっ…」

こいつらは、不穏な空気を脱ぐのでも得意なの。…ま、海賊にしては情が厚くていい奴らだ。


ナミ「じゃ行こっか、ビビ」

ビビ「え？でもルフィさんは？」

ナミ「心配性ね〜…


クロコダイルをぶっ飛ばすって言ってんだもん。目的がハッキリしてるときはほっといてもへーき


知ってるでしょ？」

ビビ「うん」

貴女「はは、ルフィのことよくわかってんじゃん」

ナミ「単純だからね〜」



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