【マギ】《・＊汚れなき人＊・》

２５輪 ページ29

A「ん…う？」




少し寝苦しい…と言うか…身体が痛いと言うのか、締め付けられてる









A「！…そうか…」









目の前にはジャーファルがいた、昨日…悪夢を見たせいで…コイツが心配して寝てくれたんじゃったな









それにしてもジャーファルがまだ寝てるとは…早い時間なのか？









それよりも…締め付けられてるのは、ジャーファルが抱き締めてるからか









ジャーファル「ん……？…A…お早うございます、随分早く起きましたねぇ…」









まだ寝惚けているのか声が掠れて、あまり呂律が回ってないように思える









A「ああまぁな…おはよう、昨日は…すまなかった」









あのときジャーファルが来なかったら、ずっと悪夢の続きを見ていたのじゃろうか









ジャーファル「あ…すいません//！！(バッ)」A「は？」









そう言ってジャーファルは起き上がった、…抱き締めてたことにか？









ジャーファル「…A、何か隠してますね？」









！…いきなりじゃな…それもそうだろう、ジャーファルによると魘されてたそうだからな









ジャーファル「言いたくないならいいです、ですが…悪夢を見るほど嫌なら






まず最初に私に言ってください、私なら力になれます






元暗殺者ですからね…それにまだ君は幼い、力になりたいんです」









ジャーファルは片手であちきの頬を撫でた、…言いたい









じゃがそれでは…主らが辛い目に遭う









ジャーファル「…他人のことなど忘れ、自分を一番に考えませんか？」A「？」









そう言うジャーファルにあちきは、不思議な顔を見せた









ジャーファル「そうすれば少しでも、気持ちが軽くなるかと思いまして」









…ああジャーファルは何故こんなにも優しいのじゃろう、あちきの側にいつもいてくれる









優しい…優しい男じゃな

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