夏の思い出 ページ4
そして、私の目の前には何百段あるのか分からない、滅茶苦茶長い階段
……うそ、、だろ……？
降りたバス停から大体30分程歩き、真夏のこの暑さに体力のない私は既にキツいのに、、
極めつけにこの階段を登れと……？
｢え、まさか｣
｢Aちゃんはちょっとキツいかもだけど、頑張って！｣
｢はぁぁ………｣
及川さんのその声に軽い絶望を覚えつつ、私は仕方なく階段に足をかけた
.
｢……はぁ、、はぁ……はぁ……｣
息が上がり、重い足を上げて何とか階段を登りきる
なにこれ、なにこれ、死にそうだわ
｢大丈夫か？｣
｢お疲れ様、お茶飲む？｣
そうケロッとした顔で言ってくる二人
もう無理、私そこまで体力ないから…！
まず、この体力馬鹿二人と登るもんじゃない。何、目の前で競走始めちゃってんの？
滅茶苦茶飛ばしてた癖になんでそんなケロッとしてるんだよ！？体力寄越せぇ！
そう思いながらも、そう言う体力など残ってない
私は及川さんから開けてないペッドボトルのお茶を受け取り、乾いた喉に流し込んだ
その時、
｢おぉ！よぅ、来んさったなぁ｣
そう声がした
声のした方に視線をやると、そこにはお坊さんのおじいさんがニコニコ笑いながらこちらを見ていた
｢宮水さん、お久しぶりです｣
及川さんは知り合いなのかそう手を振る
おじいちゃんも "おぉ、徹君やんか！久しいなぁ" と声を上げる
あ、この方がもしかして、、
｢ようこそ水玄寺へ、ほら、暑いけん中お入り｣
そう言っておじいさんはお寺の中へと案内してくれた
｢外は暑いけぇのぉ、あの階段は堪えるじゃろ？｣
本堂から少し離れた部屋に通された。お寺だからエアコンとかは無いのかな？と思ったがこの部屋は凄く涼しい
そして宮水さんが私達に冷たいお茶を出してくれる。
あ、神様……
私たちは "ありがとうございます" とお礼を言いながらお茶を少し口に含んだ
｢んで、要件はなんじゃ？……まぁ、徹君がおるけぇ、想像は付くけどな｣
机を挟んで私たちの向かいに座り、ニヤリと笑う宮水さん
すると及川さんが私の方をチラリと見たので、持ってきた怖い本を取り出し、宮水さんに見せた
.
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甘納豆(プロフ) - えるるるるさん» コメありがとうございます🙇♀️パロ大好きなんですがなかなか作品もなく頑張って書いているのでそう言って貰えると本当に嬉しいです😭最近は執筆のモチベが下がっていたのですが、えるるるる様のコメを見て頑張ろうと思えました…🥲 (2022年5月13日 19時) (
レス) id: f85dcebcdc (このIDを非表示/違反報告)
えるるるる(プロフ) - やっぱりハイキューパロといえば甘納豆さんだなぁ…小説書いてる人で1番すきです… (2022年5月13日 18時) (レス) @page18 id: 80c508f955 (このIDを非表示/違反報告)
☆こらしょ☆ - うぅ〜ッ、どうしましょう…！もう当分、1人で夜遅く活動出来ません|дﾟ)チビってしまいます…(;_;)（怖いの苦手なんですけど、ほんわか系もあって読みやすかったです…！） (2020年9月25日 1時) (レス) id: 3ff78f13dc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆(プロフ) - 蝉の佃煮さん» コメありがとうございます！寝る前にちょっとのつもりが最後まで！ありがとうございます（泣）私もホラー大好きなのでこれからも色々掛けたらいいなと思っています。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: 56a49e38cc (このIDを非表示/違反報告)
蝉の佃煮 - HQのホラー小説は初めて読んだのですが物凄くゾクッと来ました！ 寝る前に｢ちょっとだけ・・・」という感じ読んでみたら一気に最終話まで読み終わってしまいました コメを書くのは初めてで何言ってんだこいつみたいに思ってもスルーしてください・・・ (2020年5月20日 21時) (レス) id: fc5c93fef2 (このIDを非表示/違反報告)
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