【刀剣乱舞】暗殺者は本丸にて今日も舞う。

７戦目 ページ9

『あの主の呪縛が解けたら、
あの方を斬りますか？』

私が声をかけたのは
三日月宗近。

「無論。俺が斬る。だが、ぬしは
霊力はもう少なかろう。この気の中、
もう1度霊気を廻すのは無理だと見受けるが？」

じっと私を見つめる。

『別の手があると言ったら?』

そう言ってﾆﾔﾘと笑う。

三日月「ははっ良かろう。人間。
して、条件があるという顔じゃな。
言うてみろ。」

鋭い。流石……
『流石……天下五剣、三日月宗近さん。
難しいことではないですよ。
霊力を出し切ってしまうので
何日か気絶してると思います。
その間、この本丸で斬らないで、
寝かせておいて下さい。』

そう言うと三日月宗近は
目をわずかに見開いた。

三日月「良かろう。頼んだぞ。
癪だが今はぬしを頼るようしかないようだからな。人間。」

『決行まで待っていてください。』

そう言って、萌姫に目線を戻す。

萌姫「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない。主でしょぉ？主ぃ！！！」

『＜元＞ですけどね。今から私の本丸です』

すごい形相で睨みながら言われた。
萌姫「あんたのせいであんたのせいであんたのせいで!!!!
何が出来るの??そんな弱ってて!!!
なぶり殺してあげるわ！！！」

『大丈夫。私はこれでも優しいので
一瞬で死ねるよう、説得しておきました』

萌姫「はぁ？なにが……」
『さようなら。』

そう言って三日月宗近に
手を重ねる。

自分の全ての霊力を直接三日月宗近に
全て流し込むために。

気が遠くなる。
全て流し込み、倒れる直前に見えたもの。

三日月「さよならだ。元主。」

刀を振り下ろした三日月宗近、

血を吹き出し倒れる萌姫、

それを解放され安心した顔で見ていた
4振りの刀だった。

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