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゜
ベッドに潜り込むとシーツがほんのり冷たい
その冷たさが現実を突きつけた
同棲を始めるときにトンちゃんと一緒に買ったベッド
ダブルサイズを買おうとしたのに彼に説得されて一回り大きいクイーンサイズを買った
トンちゃん曰く面積が無いよりかはあった方がいいとの事
実際寝返りを打っても窮屈さは感じないのでいい買い物をしたと思っている
でも今はこの広さが
大きなベッドに1人で寝転ぶ現実が
少し寂しい
5年前の付き合いたての自分だったら
寂しいくらいは言えてたかな
いつからだろう
彼に遠慮がちになってしまったのは
そこまで考えて思考を止める
考えても無駄だ
余計に自分が辛くなるだけ
そう思い余計なことを考える前に無理やり瞼を閉じた
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無機質なアラーム音で目が覚める
手探りでスマホを探し適当に液晶をタップしてアラームを止めた
時刻は午前7時
隣を見るとすやすやと寝息をたてるトンちゃん
アラーム音でも起きないのはいつもの事だ
彼を起こさないよう慎重に扉を開けリビングに向かう
最初に目に飛び込んできたのはソファに脱ぎ捨てられたジャケットとネクタイ
いつもスーツを掛けているクローゼットを開けると器用にズボンだけが掛けられていた
『全くどんだけ疲れてたの』
呆れながらもジャケットとネクタイをハンガーにかけた
昨日の残りをレンジで温めながら支度を進めていく
支度が終わって朝ごはんに1人で向き合う
ひと口、またひと口と口に運ぶが
温かいご飯もなんだか美味しくない気がしてきた
無理やりお腹に入れて時間を確認する
すると丁度いつも家を出る時間になっていた
寝室に入りベッドの端に腰掛ける
トンちゃんは未だ起きてこない
『トンちゃ〜ん。もう朝だよ』
控えめに声をかけても起きる気配はない
仕方なくマットレスに膝をつき肩を揺らす
『トンちゃん。そろそろ起きないと遅刻するよ』
｢…ん。くぁああ、｣
トンちゃんは大きな欠伸をこぼしてムクっと起き上がり、覚束無い足取りでリビングへの扉を開けた
とぼとぼと大きな背中を丸めて洗面所へと向かう
私はトンちゃんの後ろを着いていきトンちゃんが左に曲がったところをスルーしてそのまま玄関に向かった
『じゃあトンちゃん行ってくるね』
｢ん。いってらっしゃい｣
洗面所からひょこっと顔をのぞかせたトンちゃんの目は眠そうだった
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炉愛(プロフ) - しぃぷさん» そうなんですね…！！黒い羊の方もずっと楽しみにしていて…そして今回最推しtn氏だったので居てもたってもいられずコメントしました。最後まで楽しみにお待ちしてます…！！ (2022年2月5日 22時) (
レス) id: 221ecac122 (このIDを非表示/違反報告)
しぃぷ(プロフ) - 炉愛さん» コメントありがとうございます。コメントとても嬉しいです！この作品は既にある程度の結末を決めておりますので、最後までお付き合い頂けたら幸いです (2022年2月5日 22時) (レス) id: a79433805b (このIDを非表示/違反報告)
炉愛(プロフ) - とても好きです…。好きです。応援してます。更新頑張ってください(*´`)！！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page2 id: 221ecac122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃぷ | 作成日時：2021年7月4日 16時
