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何があろうとも【煉獄杏寿郎】 ページ3

「美味い!美味い!美味い!」

「杏寿郎さん、誰も盗らないのでゆっくり食べてくださいね。」

杏寿郎さんの口元に付いた米粒を取る。
彼は、少し恥ずかしそうに謝ってきた。


ああ、幸せだ。



「杏寿郎さん、今日は私も任務なので、お互いどこかで食べて帰りましょう。」

「うむぅ…そうか、Aの飯が食えないのは少々辛いが、仕方ないな!」

「いや、やっぱり一緒に食べましょう…!」

きっと、彼に今犬の耳が生えていたなら、しゅんっと垂れているだろう。
それが辛くて、ついいつも甘やかしてしまう。

「何処で任務なんですか?」

「炭治郎とかいう規律違反をした隊員と、一緒だな!」

「ああ、炭治郎さんですか。私は、炭治郎さんの事す」

好きですよ、と言おうとしたら杏寿郎さんに口付けをされた。
普段はこういう事をしない杏寿郎さんに戸惑ったが、彼はきっと嫉妬したのだろう。

「…A。君は、私の伴侶の筈だが?」

「杏寿郎さんと同じ好きじゃないですよ?」

「友情の好きも、愛情の好きも全部俺だけのものだ。」

杏寿郎さんが懐からガサゴソとなにかを探し、私に後ろを向くように言った。
素直にそれに従うと、頭に何か違和感を感じた。

「杏寿郎さん…?」

「あぁ、やっぱりな。Aに似合うだろうと、簪を買ってきたんだ。」

「簪を?…ありがとうございます、幸せです。」

「これ位で幸せになっては困るぞ?俺が、この先の人生でもっと幸せにするのだから。」

もう一度、口付けをする。
きっと、お互い鬼殺隊では無かったら、毎日新婚のように過ごしていただろう。

「今日も生きてくれ、A。健闘を祈る。」

「ええ、杏寿郎さん。私も祈っています。」

例え、鬼を倒せなくても貴方が無事であるように。

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青魔導師(スマホ) - 最&高だった。それで、前に調べ物してる時に知ったんだけど、母乳や◯液って血から作られるらしい。という事はつまり……しばらくは困らないね? (2019年12月17日 0時) (レス) id: ac185f7a00 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - またリクエストいいですか?夢主柱で夢主は煉獄と協力して伊黒実弥にドッキリをする。煉獄が血鬼術で耳が遠くなったと伊黒実弥に話す。伊黒実弥信じて他の柱達に煉獄が血鬼術にかかった事を話してしまう。お願いします。 (2019年12月16日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - 美桜さん» いえ!こちらこそ、ありがとうございました! (2019年12月16日 4時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - らむんさん» ありがとうございます。煉獄の話良かったです。 (2019年12月14日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - プッツンさせたいなぁ…とか、色々考えているので楽しみにしててくださいね!! (2019年10月21日 8時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむん | 作成日時:2019年8月1日 2時

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