四話 ページ15
「すまない…私の口からは何も言えない。」
と、男は低い声で唸るようにこたえた。
「言えない事情とは一体。」
「それも言えん。」
事が進まなく、承太郎はなにか言葉が来るまでじっと待った。
すると、男がため息をし、口を開いた。
「奇妙な話だ…。
私の家系は、代々特殊な何かがあった。その何かを使えたのは、女だけだった。
私があんたに言えることはこれだけだ。」
と、承太郎に正面から目をみてそう話した。
その目は、泣き崩れた女とは違いなにか悟らせるような、何かを伝えようとしている目立った。
承太郎は何かを悟ったのか立ち上がった。
「お茶は、飲んでいかなくていいのかい。」
と、男は目を合わさずにそう言った。
承太郎の脳はそれどころではなく、何も言わずに家から出た。承太郎が車に乗って、立ち去るのを確認した女は口を開いた。
「どうして、あの男に話したんです。
あの子のことや、家系の事を…。」
男は返事をしなかった。
温かい紅茶を飲み、ふぅと言い少し間を置いてこう言った。
「母さん、クッキーを焼いてくれないか。
小腹がすいてならん。」
女は緊張しきった筋肉が解けたかのように、肩を落とすと微笑みながら、はいはいと言うとキッチンへ向かった。
誰もいなくなった客間に、男はソファの背もたれにのしかかり、机の上にある一枚の写真を見てこう呟く。
「宮内A、あいつは何故同じ名前に…。」
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するめ(プロフ) - nonsukeさん» コメントありがとうございますッ!!!!はいッ!!!!頑張りますッ!!!!!!!!! (2017年4月4日 15時) (
レス) id: e832615dbc (このIDを非表示/違反報告)
nonsuke(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしています! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 44e5e41aaf (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 猫屋敷の主さん» コメントありがとうございますッ!!!!はわわっ!!!!お褒めのお言葉心に染み渡りますッッッ!!!!頑張ります!!!! (2017年4月2日 23時) (レス) id: e832615dbc (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - momoさん» ああああああああmomo様ァァァ！！コメントありがとうございますううう!!!!感謝感激でございますっ！頑張りますっ！！！！ (2017年4月2日 23時) (レス) id: e832615dbc (このIDを非表示/違反報告)
猫屋敷の主 - 続きが凄い楽しみです！！お話もすごいこっていて面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年4月2日 22時) (レス) id: c9bbb6f17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：するめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mamdp46/
作成日時：2017年3月16日 14時
