よく聞けバーカ ページ48
フレッドはジョージの言葉にハッとする。
そして同時に、どうして俺はこんなにボロクソ言われなきゃいけないんだ、確かに俺にも非があるけど言いすぎだろ、と段々腹が立ってきた。
「いいよなモテる男は！そんなんだと、俺がこのオルゴールと一緒にAのことももらっちまうぜいいのか！？」
「ダメに決まってんだろ！？_______あ」
フレッドは己から出たその言葉に固まった。
それはジョージも一緒だったが、すぐ納得したようにフン、とため息をつく。
「い、いや違__________いや、違くない...」
フレッドは否定しかけて、やめる。また気づかないふりをしたら、今度こそジョージに殺されかねないからだ。
「そうだ、違くない。お前は今すぐにAのところに行って、アイツが何でそんなことを言ったのか聞くべきだ、そうだろ？」
「あぁ______もう、全部吐くまで離さないさ。
誓うぜ、相棒」
フレッドはニヤリといつものようなイタズラっ子な笑みを浮かべて言った。その顔を見てジョージも、安心したように同じ笑顔を浮かべる。そして、
「お前の決意はわかった。だがな相棒________
そろそろどいてくれないか？」
「うっっ！？痛ァ！？足はないだろ足は！」
ジョージはいつまで押し倒してんだよ、とフレッドの金___大切なところを蹴り上げた。あまりの痛さにフレッドはうずくまって悶絶し、それを横目にジョージはベッドの上に座りながら、抑えられて固まった肩や首を呑気に回していた。
「あとで覚えとけクソォ...」
「そんな情けない姿で言われてもなぁ？」
ジョージはオルゴールをフレッドの元に差し出す。
枯れた白薔薇は、もう歌うことをやめていた。
「どうする？オルゴール、もう一回聞くか？」
ジョージがベッドの上から床のフレッドを見下ろしながら、まるでイタズラを思いついたかのように聞く。
「いいや___」
立ち上がり、今度はフレッドがジョージを見下ろした。
「必要ない、今から本物を聞いてくるからな」
フレッドもまたイタズラを思い付いたかのような顔をして言った。
そしてジョージの返事を待たぬまま、部屋を飛び出し走っていく。開け放たれたドアの向こうから、フレッドの慌ただしいような___しかししっかりと意思を持ってあの人の元へ向かう足音が聞こえる。
ドアの近くで入るタイミングを伺っていたルームメイトがその姿を目で追っていた。
ジョージはオルゴールを置いて
「あーあ、俺ってば本当カッコいい奴」
と震えた息を吐いた。
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
