よく聞けバーカ ページ47
「______本当は分かってんだろ、フレッド」
フレッドの体の下で、ジョージは言った。
押し倒されて手を掴まれたまま、少し怒ったような顔と声で。
「...何がだよ...わかんねぇよ何も...」
フレッドは意地を張った子供のようだった。
とっくの昔に分かっているような気もするし、未だ何も分かっていないような気もする。何故だか気づいてしまうのが怖くて、自分では気づいていないフリをしているだけのような気もしていた。
「わかんねぇっておい、今の自分を見てもか？
フレッドお前、このオルゴール取られたくなかったんだろ？」
ジョージが諭すように言った。
ジョージの自分と同じ瞳がオルゴールを見る。
「お前さぁ...遅いよ。いつも俺より先に動くくせに、こういう時だけ鈍いんだな。お前はもう手遅れだよ、アイツがお前に落ちちゃってるように、お前もアイツに落ちるとこまで落ちちゃってんの。______俺もだけどさ」
最後の方の声はあまりにも小さくてフレッドにはよく聞こえなかった。
「お前さ、アイツが本当にお前のことが好きじゃなかったって思ってる？冗談だろ！あのAだぞ？毎日毎日ラブソングを捧げにきたり、お前が投げたクソ爆弾だからってずっと匂い嗅いでられたりできる奴だぞ？本当に好きじゃないのにそれができる奴がいるってんなら、俺はお目にかかりたいね！」
ジョージはフレッドに掴まれたまま、手の甲をベッドに叩きつけて暴れながら言った。もうヤケになっている。
「Aが急にそんなこと言い出すなんておかしいって普通思うだろ！？何でそのまま鵜呑みにしちゃうんだよ！」
「っだ、でも、」
「でもじゃねぇ！」
「ｱｯハイ」
怒ったジョージはフレッドでさえももう手がつけられない
昔からそうだった。こうなったらフレッドは、静かにジョージの怒りが冷めるまで怒られ続けるしかないのだ。
「いいよなお前は！恵まれてるよ！毎日のように好きだって言われてさ、ラブソングももらってさ、しかもこんなオルゴールまで！誰かに愛されてるってすげー幸せなことなんだぜ！？」
「はい、仰る通りで...」
「ずっとアイツの愛に甘えてたから、アイツがどんな気持ちでお前に言葉を吐いたかなんて考えもしなかったんだろ！贅沢者め！」
「ウス...」
「この数日、お前ずっと機嫌悪かったし！なんかソワソワしてたし！アイツのこと待ってんじゃねぇの！？てか、アイツの気持ちが嘘だったことに腹立ててる時点で気づけよ！」
ジョージの怒りは止まらない。
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
