箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰参拾玖 ページ39

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『一時間後に起こしてくれるかい？』


小「たったそれだけしか眠らないつもりか。短すぎやしないか」


『質のいい睡眠をとれば大丈夫さ』



狐面を枕元に置き、小芭内が敷いてくれた布団に入る。



小「……おやすみ、姉様」


『あぁ、おやすみ』





部屋を出た小芭内が静かに襖を閉めた。





『(はぁ……久しぶりに横になった気がする…


…寝るかぁ……ふぅ………)』






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………あっ。カナエちゃんからのお手紙読んでない。




もぞもぞと動き、懐に入れておいた封筒を取りだした。



…ムフフ。



忘れるだなんて私としたことが。馬鹿野郎。愚か者め。




勢いよく身体を起こしてその封を切る。




『(んふふふ、何かな、デートのお誘いとかかなぁ、そうだったらいいなあ、まぁそれはないか)』




ニマニマしながら封を覗くと、中には綺麗な便箋が一枚入っていた。



『(あらあら字が綺麗ですわね…んー、なになに……






………エッ！？

女の子を拾った！？

"カナヲ"と名付けた！？

とっても可愛い！？

知っとるがな…！！！

是非一度会いに来て！？


エッ！？！？)』




エーーーッ！行かなきゃ！ポチョンと縁側に座ってる感じのカナヲちゃん見に行かなきゃ！！



いつ行こう。いつ行こうかな。


休みの日…は、しばらくない気がするな……



時間が出来ても烏くんが無理矢理任務をねじ込んできたりするもんな……どこからそんなにお仕事拾ってくるのかね。もしかしてあの子も社畜…？





『(あ、そういえば、彼岸花の球根も埋めねば。何処に置いたっけ……あぁ、その前に空き地の土を耕して…農具、この屋敷にあったっけ…？)』




んんんんんやる事いっぱいじゃん！！！



暇な時、暇な時…なんて言ってたら冬になってしまう。この忙しさが続けば数年後になると言っても過言ではない。




……仕方ない、今からやるかあ。


せっかくお布団敷いてもらった手前申し訳ないけど…バレたら怒られちゃうからこっそりしよう。



小芭内が起こしに来るまであと数十分。


どこまで進めるかな。






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