もしもし、会えたね ページ14
「雷のリングを持つオレの相手は…」
レヴィは鋭い目でオレたちを順に見る。新たな敵の出現に全員が意識を向けて固まる中、オレはツナの足にしがみつくランボを隠す位置に移動した。
バチッと目が合う。
「なぬっ！？なぜ貴様そこにいる！！」
「おっと前にもあった流れ」
「邪魔だてすれば貴様もろとも消すぞ！！」
いつぞやの鮫と同じ反応しやがる。人違いその3じゃん、情報共有くらいしとけよヴァリアー。
剣呑な空気になったそのとき、割って入る者がいた。
「待てェレヴィ！」
「一人で狩っちゃだめよ」
「他のリングの所持者もそこにいるみたいなんだ」
声と共に、ヴァリアー側の守護者が次々到着する。狩る、の言葉と、高い位置にいるうえ余裕そうな態度でいるものだから、生きる世界の違いと強さがより濃く感じられた。
オレってこの人らと戦ったら勝てんのかな。正直言ってバトルセンスは無いからなぁ、厳しい稽古と技の教授あってこその賜物というか…恭ちゃんには“負けてない”だけで勝ってはないもん。オレのバトルスタイルは防御&回避の持久戦！必殺技的なやつも手に馴染む武器もないのである！
「ゔお゛ぉい！！！またくっついてきやがったか番犬！！！雨のリングを持つのはてめぇか！！？」
「いや、オレだぜ」
「なんだぁてめーか。3秒だ、3秒でおろしてやる」
静かな日暮れの住宅街にくそうるせぇ声が轟く。スクアーロはばっちりオレを名指しして、戦意マシマシのあぶねー笑みを浮かべていた。一歩前に出た山本が代わりに答えると、腰にフゥ太がしがみついて来る。商店街の一件を思い出させてしまったようだ。
すると、なぜか他の幹部メンバーが一斉にオレを見た。
「あれが番犬？…なーる、こりゃ間違うわ」
「あらぁ…本当にそっくり…」
「これは…幻術でもないし、うん、自前の顔みたいだね」
「なんだ？こやつミヤビではないのか？」
あ、後から来たメンバーは人違いのこと聞いてたのね。ミヤビけっこう顔も名前も知れ渡ってんな？日常的に見る顔なの？訳ありの幽霊隊員程度にしか認識してなかったぞ。鹿目に言っとくこと増え____
「のけ」
「ぐっ」
「僕はここにおりますよ、レヴィ様」
「ぬ…」
その声は、オレと同じ声。
「え？鈴兎、今…喋ってないよな？」
隣のツナが尋ねる声すらくぐもって聞こえる。意識はただ一点、現れたXANXUSの斜め後ろに佇む人物に釘付けだった。
黄色い瞳と目が合う。ミヤビは嬉しそうに微笑んだ。
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卯月伍(プロフ) - 暁月臨さん» ありがとうございます！下手すると数ヶ月とか挟んで急に投下するスタイルですが、続きを待っていてくださる方がいると思うとモチベが上がります！ (12月21日 20時) (
レス) id: cac572832d (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - めっちゃ好きです…！続き待ってます！！ (12月12日 14時) (レス) @page30 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月伍 | 作成日時：2020年11月14日 12時
