Lxxix ページ40
霜月君からの視線が、より一層鋭くなったのを感じる。
…怒っている。
『…でも、』
そんな彼に、反論するように。
俯いていた、顔を上げた。
『……………でも、わからないんだよ。
本当に、そう、思ってるか。
………………あまりにも、嘘をつきすぎたのかもしれない、から。
………………自分でも、わからない。
自分の本心が、君らのせいで、わからない。』
ユキナリ「ツヅミさん…………」
『………だから、時間が欲しい。
直ぐに、君たちの考えに納得することは、今の私じゃ、できない。』
ミサキちゃんに名前を呼ばれた、あの瞬間。
ツヅミに名前を呼ばれた気がした、あの瞬間。
忘れかけていた北星ツヅミに、触れたみたいだった。
ツヅミが死んでから、私は、あの子がきっと彼らを憎んでるだろうと、きっと自分の気持ちに重ねて彼女を演じていた。
ツヅミを、わかったつもりでいた。
…………だけれど。
あの時、思い出したのだ。
私が考えているツヅミ以上に、本当のツヅミは、優しい笑顔を浮かべていたこと。
私が考えているツヅミ以上に、本当のツヅミは心優しい子だったこと。
私が考えているツヅミ以上に、本当のツヅミは…………
『(どれが、本当のツヅミだっけ？)』
わからない。
分からなくなってしまった。
今まで、ずっと信じてきたから、なんでもできた。
人を殺す行為に加担するのだって、躊躇しなかった。
…それなのに、疑いだした途端、この有様だ。
間違っていても、だなんて、言ってるくせに、心のどこかで疑ってる自分がいる。
それが気のせいなのか、そうじゃないのかは、わからない。
今の私じゃ、わからない。
ユキナリ「…手伝うよ。」
そんな私の手を握る霜月君。
ユキナリ「僕も、手伝う。」
ユキナリ「……………ところで、ツヅミさんが死んだってどういう事？
復讐って…？」
『はぁ？知らなかったの？えー…なんなのさ今の雰囲気。』
ユキナリ「えぇ、そんな口調だったけ、君本当にツヅミさん？」
『そうだよ………ん？いや違うな…………………はぁ、めんどくさー………。』
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - 白井ゆりさん» そう言っていただけると嬉しいです！！これからも続き更新してきますので楽しみにしててください！！ (2022年3月23日 6時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
白井ゆり - かなり続きが気になります‼︎ 続き書くの頑張ってください‼︎ 待ってます‼︎ (2022年3月23日 1時) (レス) @page36 id: fb320e0723 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます！！！喜んでいただけているようで嬉しい限りです！！！！これからも更新頑張っていきます！！ (2022年3月20日 11時) (レス) @page19 id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - 続編ありがとうございます！占ツクログインしよっかな...ログインしたら間違いなく一番にお気に入り作者に入れます！！！！いつも面白い作品ありがとうございます！応援してます！ (2022年3月19日 18時) (レス) @page11 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます！！！そう言って頂けると嬉しいです！！いつも読んでくださり感謝の極みです！！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年3月19日 10時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2022年3月19日 4時
