金髪少女と出会いの物語

黒猫の刺客（９） ページ26

ゼンにダメだと言われて、ゼンの名前を呼ぶが

その後の言葉を聞き、ほっとする白雪


「ただし、絶対に無理はするな

相手が引かないようなら、俺の名を出してでもやめさせろ

１人の仕業とも限らん」


「うん」


「俺も見つけ出して監視しておく」


心当たりがあるのかと白雪が問うと、


「確信はない、から口には出せん...」

「ゼン...」


「悪い、俺はどうも敵を作りやすいらしい」

白雪から目をそらし、下を向いて話すゼン



そして、白雪と別れ執務室に戻る

ガチャ...


「ゼン」

「どうかしたか？」

木々とミツヒデは心配そうに聞く


「頼みたいことがある」



そして、謎の男を追いかけたAは

ゼンと白雪と別れた後、男の気配を追いかけていた


「ふぅ、ここまで逃げれば...げっ」


『やっと、おいつい、た』


男のスピードが早かったため、それよりも早く走らなければならなかった


男はAが、追いかけてこれると思っていなかったらしく、驚いている


そして、すぐにヘラヘラとしら顔になった


「へぇ、お嬢さん凄いね」

『それはどうも、で？貴方は誰？』

「さぁ、誰だろうね？」



『どうせ、私の事は知ってるんでしょ？

なら、貴方も教えてよ』

妖美な声でいうA、しかしその手には短剣が


「ハハハッ、オビだよ

お嬢さん、言葉と行動が違うよ」

ヘラヘラとしながら答える男


『ふぅん...オビ、ね

オビ、貴方の雇い主は誰？今のうちに言う方が身のためよ』


「じゃあさ、お嬢さん

これからその人のところに行くから一緒についてきなよ

後、短剣はしまってもらえるかな」


『貴方は信じられないわ

それに、それは無理なお願いねっ』



そして、Aは一気に踏み込み、オビとの間合いを詰める

そしてオビに短剣を向ける


オビは、それを、クナイで防ぎながら数本の、クナイを投げる


Aは１歩引き、それを上手く交わしながらオビに近づく


ガキンッ...

クナイと短剣がぶつかる


「お嬢さん、なかなかやるね」


『貴方もね』


そして、オビは屋根から木の方へ

Aも後を追う


そして、オビが乗った枝よりも高い枝に乗る

すると、


「へぇ、いい眺めだ♪」

『なっ！？』

バッとスカートをおさえる

中にズボンを、履いているとはいえ、みられると恥ずかしい

オビはその隙を突き、逃げようとする


Aは逃がすまいとオビに、抱きつく


２人は一緒に木から落ちる

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