金髪少女と出会いの物語

赤との出会い（２） ページ3

「私、薬剤師をやってて、湿布薬を持ってるので良ければどうぞ」

いらない！と即答で返す


「毒かも分からんものをいきなり差し出されて使えるか！

森の小人じゃあるまいし、他人をあっさり信用出来ん」


分かったらもう行けと優しく言う男だが.......


赤髪の少女は、ムッとし
向けられていた剣を掴み自分の腕にぶつけた


『！？ うわぁ.......痛そう』

周りの者も唖然としている


赤髪の少女は痛みを我慢しながら湿布薬を取り出し、自分の腕を治療した

「生憎と、毒を持ち歩く趣味はないよ」

そう言った少女

男は剣をおとし、ミツヒデと呼ばれた男は吹き出し笑っていた

一通り笑ったゼンという男は、


「それは悪かった、俺はゼン」

「私は、白雪」


バッと白雪の前に腕を出したゼンは


「よろしく頼む、白雪

そもそも！俺の着地の失敗は半分お前のせいだったしな」

「は？」

きょとんとする白雪であった



『ゼーン、人のせいにしちゃダメでしょ

ゼンがドジなだけなんだからぁ』


「何か言ったか」

ギロっとゼンに睨まれ、ミツヒデと呼ばれた男の後ろに素早く隠れる少女


「まぁ何だ、白雪、家の中に入れ」

「じゃあお言葉に甘えて」




「木々！今日のお菓子は？」

「今回は、クッキーとシフォンケーキだよ」

「わぁーい！やったぁー！」


木々と言う女性にお菓子をもらった少女は早速ソファに座り食べ始める


「ここは空き家で、俺たちの遊び場だ

それでそこでお菓子を食べてるのが、A」


『ﾓｸﾞﾓｸﾞ...ん？あっ！

初めてまして白雪さん！Aです！

歳も同じだし、呼び捨てで！敬語も使わなくて構いませんよー』


「分かった！よろしくねA！

私も呼び捨てと敬語はなしで！」


『分かった白雪っ！』ニコッ


「(か、可愛い.......)」

微笑んたAを可愛いと思う白雪


「そして、

あっちでチェスしてる『負けてる方がミツヒ
デで、余裕で勝ってるのが木々』」

「ビクッ.......

ゼン、A、何で見もしないのに言いきれるんだよ」

「『なんとなく』」

「.......ムゥ」

「現に負けてる」


そう木々に言われ更にムッとするミツヒデ


「はい！これで大丈夫！」


包帯を巻き終えた白雪

ゼンに流石だなと言われ、薬剤師だったから慣れてると言った



ゼンが何故家出したのかと聞けば


「大した理由じゃないよ…

少し散歩に行ってきます」


『あっ！白雪待って！

気分転換したくなったし、私も行くっ』


「うん！」

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